緑区市民活動支援センター(みどりーむ)で16日、「トークショー×ビブリオサロン なぜ本屋大賞は、日本一の文学賞になったのか!〜作家と本と本屋の裏話をもっと語ります〜」が開催された。緑図書館と緑区役所地域振興課が緑区読書活動推進事業の一環として開催したものだ。
当日は、オンライン書店を含む新刊書の書店で働く書店員の投票で決定する「本屋大賞」の発起人である杉江由次氏と、株式会社有隣堂の草彅主税氏がトークショーを行った。
出版不況が叫ばれるなかでも、芥川賞や直木賞を受賞した本は飛ぶように売れる。本を売る大きな機会だが、2003年1月は、直木賞の該当作品なしという結果に。これに憤った杉江氏らが、読者を最も知る立場にある書店員が売れる本を作っていくという新しい流れを作りたいと立ち上げたのが本屋大賞だったと来場者に伝えていた。
直木賞などは、発表してから大量に入荷するため、在庫がないことが多い。だが、本屋大賞の大きな特徴は、賞の発表と同時に受賞した本が店頭にあることだという。「日本一、本を売るために体制も整えた。そんな努力が実った文学賞が本屋大賞です。今後も盛り上げていきたい」と杉江氏は語っていた。
トークショーの後には、持ち寄った本を紹介し合う「ビブリオサロン」も行われ、賑わいを見せていた。
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