神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2020年1月16日 エリアトップへ

個性光る卒業制作ずらり 白山高校生による美術展

教育

公開:2020年1月16日

  • LINE
  • hatena
穴窯で焼いた茶碗(酒井春さん)
穴窯で焼いた茶碗(酒井春さん)

 白山高校美術科3年生の卒業制作が並んだ「白山美術展〜MIXSING〜」がみどりアートパークで10日から13日までの期間に開催された。

 会場の入り口で、訪問者を出迎えたのは、同校美術科3年生39人の自画像画だ。自身の写真を見ながら、約6時間かけて生徒がえんぴつで模写したという。

 同校美術科では、3年生になると、伝統工芸、立体造形、デザイン、平面表現の4つの専攻に分かれて学びを深める。

会場に溢れる力作

 今回は、専攻ごとの卒業制作がそれぞれのスペースに並んでいた。

 伝統工芸のスペースでは、染付の大皿や穴窯で焼いた茶碗などが並んでいた。穴窯で焼いた茶碗を作った酒井春さんは「3年生になってから様々な土の種類で作品を作るようになった。土によって、色味や質感が変わることに気が付いた」と振り返った。

 立体造形のスペースでは、自刻像や、野菜や果物をモチーフにした木彫などが並んでいた。パイナップルの木彫を作った今福匠杜さんは「パイナップルの多様な模様を忠実に再現できるように一生懸命工夫した」と話した。

 デザインのスペースでは、川崎市の地域PRのポスターや、文房具の会社のイメージや商品デザインなど多岐にわたるデザインが並んでいた。

 財布などのデザインを手掛けた加藤舞さんは「実際に商品にデザインされた時、どのようになるかをしっかりイメージしながら描いた」と笑顔を見せた。

 平面表現のスペースでは、アクリル画や油絵の作品が多数飾られていた。松澤薫さんが描いた油絵のテーマは「みる」。鳥のはく製やバレーボールなどをモチーフにして絵を描いている自身の状況を油絵に表現した。松澤さんは「バレーボールのテカテカした表面を忠実に再現するのに苦労した。完成までに3ヵ月かかったが、とても達成感がある」と自信をのぞかせた。

感嘆の声が漏れる

 地域住民や同校の卒業生など多くの人が来場。力作が並んだ会場では「素晴らしいね」「この絵、本当に綺麗だね」などの声が聞こえた。また、生徒は、自身の制作した作品の意図などを来場者に伝えていた。

「成長の場になった」

 同校美術科の藤岡邦枝学科長は「生徒は、一生懸命卒業制作を完成させていた。このように美術展を開催できるのはうれしい。これから生徒が美術を社会へ活かしていく、発信していく、第一歩になれば。生徒も多くの人に意見を頂いて、成長の場になったと思う」と美術展を振り返った。

木彫のパイナップル(今福匠杜さん)
木彫のパイナップル(今福匠杜さん)
デザインした財布(加藤舞さん)
デザインした財布(加藤舞さん)
松澤薫さんが描いた油絵の作品
松澤薫さんが描いた油絵の作品

緑区版のローカルニュース最新6

新港ふ頭で4月28日、5分間の花火

新港ふ頭で4月28日、5分間の花火

「横浜スパークリングトワイライト」

4月27日

横浜市内事業所 男性の育児休業取得率 前回から大幅増の40・6%に

国の重要文化財、神奈川県庁本庁舎が5月3日に5年ぶり一般公開

花と緑で街をつなぐ

花と緑で街をつなぐ

ガーデンネックレス横浜

4月25日

横浜BCが新たな船出

横浜BCが新たな船出

BUNTAIで3試合

4月25日

犯罪・事故発生状況

【Web限定記事】

犯罪・事故発生状況

緑警察署管内 4月11日〜4月17日

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook