緑区 人物風土記
公開日:2020.03.26
オーケストラ「piccolo(ぴっころ)」を区内で立ち上げる
渡邉 佳奈子さん
三保町在住 34歳
「ハッピーは続けられる」
○…「区内で活発に活動しているオーケストラがないと感じた。ないなら作っちゃえ、と思って」と元気いっぱいに笑う。子ども3人を育てている母親でもある。日々忙しく動きまわる。目指しているのは誰でも参加しやすい”敷居の低いオーケストラ”。子どもや初心者も積極的に受け入れるという。「緑区を代表する、長く地域に親しまれるオーケストラに育てたい」と夢を語る。
○…福島県出身。4歳から習い始めたバイオリン。音楽高校に進学するために東京へ上京。周りのレベルの高さに圧倒されつつも、アマチュアのオーケストラにも参加し
音楽を楽しむ日々を送った。「バイオリンのように、派手ではなく音楽を下支えしたい」と音大進学後、ビオラに魅せられ、専攻を変更した。その後、受けたのはドラマ「のだめカンタービレ」のオーケストラオーディション。見事に合格したのは、20歳の頃だった。
○…ドラマ効果は大きく、CMや音楽番組への出演の話も舞い込んだ。
だが、ビオラ奏者として活動していくなかでのプレッシャーに耐えられなくなり、音楽活動を休止。中学校で音楽の臨時講師として働いていた時期もある。バイオリンを弾いた時、自身の子どもに言われた「ママ、楽器上手だね」という褒め言葉。その一言が「再び音楽家として活動したい」と思わせてくれた。現在は、区内で音楽教室を主宰するなど活動の幅を広げている。
○…「生涯、現役の音楽家でいたい」と健康にも気を使っている。プールに通うほか、体幹トレーニングにも励む。大切にしている言葉は、「ラッキーは続かないけど、ハッピーは続けられる。何事も自分の心持ち次第だから」。その言葉通り、人生を思いっきり楽しんでいる様子だ。
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