東洋英和女学院大学人間科学部3年生の望月菜南子さん=人物風土記で紹介=が8月、色字共感覚を持つ自身の日常を綴った手記を出版した。
色字共感覚とは、一つひとつの文字や数字に特定の色がついてみえること。本のタイトルは『1は赤い。そして世界は緑と青でできている。「文字に色が見える」共感覚のはなし』(飛鳥新社)=写真。1300円(税別)で208ページ。
本では、九九を数字の色で覚えていたエピソード(例えば、2×3=6は、ピンク色×黄緑色=青紫色と覚えていた)や、源氏の将軍の名前はすべてピンク色で見えるため、歴史の授業で覚えることが大変だった話などが書かれている。
また、共感覚を知らない人にも分かるよう、よく聞かれることを分かりやすくまとめている。「マーカーペンで文字に色をつけても気分が悪くなったりしないのか」「色付きで書かれた文字はどう見えるのか」などと共感覚のことを知らない読者の疑問に答えていく形式だ。
望月さんは「多くの人に共感覚のことを知ってもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。
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