緑警察署(渡邉晴彦署長)は9月28日、ローソン・スリーエフ緑北八朔町店のアルバイト店員・大場はるみさんと八木下富二男オーナーに対して、架空請求詐欺を未然に防いだとして感謝状を手渡した。
同署によると9月21日、同店を訪れた80代の高齢男性が「7万円分の電子マネーを購入したい」と言ってきたという。日常的に高齢者を中心に声掛けを実施しているという大場さんが「変な電話がかかってきたりしませんか?」と話しかけたが、男性客は「大丈夫だ」とそのまま購入した。その後一度帰宅した男性は更に20万円分の電子マネー購入を指示され再び来店。既に7万円分を購入した後に高額な電子マネー購入の希望だったため、大場さんは「それは詐欺です」と声掛けし、八木下オーナーに相談し対応を引き継いだ。八木下オーナーが「詐欺だから電子マネーは売れません」と話すと男性は店を出て店舗前のバス停付近で立ち止まったという。「他店舗に行き購入しようとしている」と考えた八木下オーナーは男性を説得し続け、大場さんの110番通報により警察官が駆け付け、被害の未然防止に至った。
男性は、自宅でパソコンを使用中に「トロイの木馬スパイウェアアラート」等が表示され、表示された連絡先に電話をしたところ遠隔修理の代金としてコンビニでの電子マネー購入を指示されたという。
渡邉署長は「コンビニは電子マネーもATMもあり犯罪者にとっても便利な場所だと言える。送金後に追加で要求されるケースが多く、また声掛けには勇気がいると思うが被害を阻止して頂けて大変ありがたい」と感謝の意を表した。
また、大場さんと八木下オーナーは「最初の被害も阻止できなかったのは心残りだが、今後も1件でも被害を食い止められるようにできたらと思う」と話した。
なお、今年の緑署管内特殊詐欺発生状況は、発生件数24件(昨年同期比マイナス6件)で被害額約3180万円(9月末時点の暫定値)。
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