緑区 文化
公開日:2023.05.11
王子神社
威勢良く神輿「わっしょい」
例大祭、4年ぶりに演芸も
長津田の鎮守として親しまれる王子神社で4月29日、例大祭の本祭りが行われた。毎年神事は続けられてきたが、今年は4年ぶりに神輿渡御や演芸大会なども実施。境内には、再開を待ち望んだ地域住民ら大勢が集まり、大きなにぎわいを見せた。
法被をまとい、頭にはねじり鉢巻き。午前8時45分ごろ、社殿前には近隣の御前田、御前田西、中村の3自治会の住民らが勇壮ないで立ちで集結した。それぞれの自治会の神輿に御霊入が行われると「わっしょい、わっしょい」の声も高らかに神輿が地域を巡った。
御前田自治会では、多くの子どもたちが神輿を担いだほか、神輿を先導する山車を引いたり、太鼓を打ち鳴らしたりする姿が見られた。額に汗を光らせながら、一生懸命に声を上げ、町を練り歩いた参加者たち。小学6年生の永田彩乃さんは「お神輿はとても重くて、担いで歩いて力が付いたと思う。肩も腕も痛くなったけど、とても楽しかった。中学生になってもまたやりたい」と笑顔で話した。
同自治会の河原忠彦会長は「久しぶりだったので、当初はどれだけ人が集まるか心配だった。結果的に大勢が参加してくれてとてもうれしい。子どもたちにとって、故郷の行事として良い思い出になれば」と語った。
午後4時からは演芸大会がスタート。同神社の神楽殿で巫女が舞を披露したほか、神職の大塚明美さんらによる琴や篠笛などの奏楽、長津田お囃子保存会による軽快な音色や獅子舞なども会場を盛り上げた。さらにプロの津軽三味線奏者による演奏が観客を魅了したほか、ベリーダンス、ボーカルグループによる歌唱も注目を集めた。
同神社の小野ともみ宮司は「地域の方やご出演いただいたプロの皆さまのお陰で素晴らしい祭りを盛大に執り行うことができた。多くの皆さまに楽しんでいただけたようでうれしい」と謝意を示し「来年以降も演芸大会を含めた形で例大祭を継続していきたい」と話した。
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