森の台在住の落合直子さん(48)が、10月28日から30日に鹿児島県で開催された全国障害者スポーツ大会に横浜市代表として出場し、水泳競技2種目で優勝した。落合さんは「サポートしてくれたみんなのおかげ。来年も挑戦したい」と先を見据えた。
落合さんは、先天性の弱視で視力は0・08前後だ。幼少期から体を動かすことが好きだったという落合さんは小中学生時代はサッカーや陸上競技で汗を流した。高校進学後に水泳部に入ると、2年生の時に石川県で開催された同全国大会に出場している。その後も20代前半で2度の全国大会出場経験があるが、結婚や出産を経て競技から離れていた。現在中学1年生になる息子が水泳で全国大会を目指すことになったことをきっかけに、一緒に練習を始め、4月に行われた市の選考大会「ハマピック」に出場。2種目のタイムが全国大会レベルだったことから、横浜市代表選手に選出された。
思わぬケガも
市代表選出後、8月から10月の期間で強化練習を行った落合さん。万全の体制で試合前日を迎えたが、入浴中に転倒し右肩を亜脱臼。痛みで腕を上げられない状態だったという。そこで落合さんはコーチに「腕も上がらないし回せないし、棄権します」と告げたが「大丈夫。何とか頑張ろう」と背中を押してくれたという。障害や年齢区分により、25m自由形と25m背泳ぎへの出場は落合さんのみ。大会当日は痛み止めの注射を打ち臨んだ。自身の強みと語るスタート直後の水中での強い蹴りでスピードに乗り、自由形で24秒72のタイムで大会新記録を樹立した(背泳ぎ/26秒98)。この記録について落合さんは「まあこんなものかなあ」と一言。自由形で20秒、背泳ぎで22秒のタイムを目指していたからだ。
水泳の魅力を「仲間づくり」と語る落合さん。練習時には、帽子の被り方や手の入水方法などをアドバイスし合うことも多いという。
「辛いときに背中を押してくれたコーチや仲間に感謝したい。今回自分で納得のいくタイムではなかったので来年も挑戦したい」と話した。
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