今月、創設40周年を迎える緑交響楽団の団長を務める 井田 浩一さん 川崎市在住 60歳
感謝の思いを音に乗せ
○…楽団の名は「緑区」に由来しているという。「好きこそものの上手なれ。楽しいからこそ、ここまで続いているんです」。横浜市北部で活動しているアマチュアオーケストラ「緑交響楽団」は、今年6月末で創設40周年を迎える。団長に就任したのは5年ほど前。年2回の定期演奏会の会場確保などに奮闘しながらも、20代から70代までの楽団員約60人をけん引している。
○…同楽団創設のきっかけは、長津田にある田奈中学校の音楽教師だった工藤延雄さんの呼び掛けだった。「地元市民の力によるオーケストラを」。そうした願いから、同校卒業生らが集まり始動した。87年、自身は入団前だったが、同団の第1回定期演奏会にファゴット奏者として出演。ただ、当時勤めていた銀行の業務で多忙となり、その後演奏からは離れたという。50代で定年退職すると、ついに入団。「30年振りくらいにファゴットを演奏しましたが、吹けなくなっていたんです」と、はにかみながら懐古する。
○…生まれも育ちも川崎市。小中学生の頃は野球に打ち込んだほか、音楽も好きで、中学から吹奏楽部へ。大学でも「音楽漬けの4年間だった」。一人息子を育て上げ、現在は妻と愛犬「ぷりん」ちゃんと暮らしている。愛犬とは朝夕の散歩を365日欠かさない上に、同じベッドで共に寝る。大切な家族に惜しみない愛情を注ぐ。
○…緑交響楽団では、国際的に活躍する指揮者・和田一樹さんが長年にわたり指揮をしている。ただ、9月29日(日)に鎌倉芸術館で開く第72回定期演奏会を最後に指揮者が代わるという。だからこそ一層「素晴らしい演奏会にしたい」。毎週日曜の練習に強い思いで臨んでいる。感謝の気持ちを音に込めながら。
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