田奈中学校の吹奏楽部が8月に開催された「第73回神奈川県吹奏楽コンクール」の中学生の部A部門に出場し、金賞を受賞した。同部は9月8日(日)に栃木県で開催される「第30回東関東吹奏楽コンクール」への代表権も獲得。4年連続14度目の出場となる東関東の舞台で、金賞受賞と全日本吹奏楽コンクールへの出場権獲得を目指す。
同部の掲げる目標は「東関東で金賞を取り、全日本吹奏楽コンクールの代表権を獲得すること」。東関東の中学生の部A部門には今年24校が出場。その中で全日本に進めるのはわずか3校と狭き門となっている。同部も東関東にはこれまで13回出場しているが、いまだにその目標は達成できていない。
意識を高く
同部で指導にあたっているのが滝野恵子さん。4年前まで同校で音楽教諭を務め、現在は部活指導員として週に4日、練習を見届けている。同部が初めて東関東に進んだ時の顧問でもある。
滝野さんによれば、同部の強さの秘密は意識の高さ。上位のコンクールを目指す先輩と一緒に練習を行ううちに、自然と後輩たちの意識も高められるそう。現在、吹奏楽部には70人が所属しており、3年生に引っ張られて、下級生の技術や意識も上がっているという。練習時間が限られているため、パート練習など質を重視。足りない分はパートごとに地区センターなどに集まり、自主的に練習に励んでいる。
県での反省胸に
金賞に輝いた県のコンクールは、出番が一番最初で緊張もあり、満足のいく演奏ができたメンバーは少なかったという。部長の森田しずくさんは「朝一番の出番で緊張してしまった。精一杯演奏して金賞も取れたけれど、納得はできていない」と悔しがる。
東関東に向けて、副部長の内山楓椛さんは「さらに難しい舞台になるが、より集中して良い結果を残せるようにしたい」と話し、同じく副部長の姉川実穂さんは「ストイックさも大事だけど、その場の音楽を楽しめればいい」と笑顔を見せた。アシスタントコンダクター(学生指揮者)の稲村有純さんは「残された時間は少ないけれど、より良い演奏を自分たちで探して取り組みたい」と力強く話した。
東関東で演奏するのは課題曲が『メルヘン』、自由曲が『スペイン狂詩曲』の1と4に決まった。森田部長は「全日本に出場したい気持ちは強いけど、東関東ではみんなが楽しく後悔なく終われるような演奏がしたい」と意気込んでいる。
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