三保小学校を拠点に活動しているマーチングバンドチーム「ハミングバード」が、11月9日にさいたまスーパーアリーナで開催された「第59回マーチングバンド関東大会」に出場。小編成(39人以下)の部で金賞を受賞し、6年振り7度目となる全国大会への出場切符を手にした。
ハミングバードは三保小の学校ボランティアに所属し、50年以上の歴史を持つチーム。緑区民まつりをはじめ、地域のイベントにも積極的に参加している。
現在は同小の2年生から6年生23人が所属。過去には50人以上が在籍した時期もあったが、コロナ禍もあって減少。今年は特に上級生が少なく、2・3年生が16人と半数以上を占めている。
そんな状況もあり、部長の岸畑結衣さん(6年)は新チームが発足した4月の時点で、「全国は目指していくけど、来年につながる年になればいいと思っていた」と話す。ほとんどの2年生にとっては、初めて触れる楽器ばかり。集中して練習するのも難しい中で、パート内での競争やゲームを取り入れるなど工夫を重ねてきたという。
ハミング甲子園
同チームでは、1年間を通じて練習、発表する曲を指導者が4月に決める。今年のテーマ曲は「ハミング甲子園」。高校野球の試合を想定し、『栄冠は君に輝く』や、応援曲の定番である『狙いうち』『タッチ』など10曲で構成される6分半の曲だ。楽しく演奏できるよう、ドリルの一つとして投球や打つ動作なども取り入れた。また、途中で入る「必殺仕事人」のテーマ曲のトランペットソロは、岸畑さんの最大の見せ場。「毎回緊張するけどすごく楽しい」と笑顔を見せる。
夏休みを経て低学年のメンバーも成長。「楽譜を頑張って覚えてきてくれた」と岸畑さんも振り返る。9月の県大会を経て、迎えた関東大会。不安もあったというが、指導にあたる桐生豊さんは「関東大会はびっくりするくらい演奏も動きも良かった。集中力がすごかった」と称賛する。
楽しむ気持ちで
全国大会は関東大会と同じさいたまスーパーアリーナで開催される。小学生の部は12月14日(土)だ。全国に向けて岸畑さんは「みんなには大きな舞台を楽しんでほしい。練習してきた成果を発揮してくれれば」と話し、桐生さんも「6年生にとっては最後の大会。音楽を楽しんできてほしい」と笑顔を見せる。
同チームは来年度から地域で運営する形に移行するため、現体制で出場する最後の大会となる。チームが掲げるテーマ「心を一つに全力で」、その言葉通り、全員で楽しみながら全国のステージに立つ。
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