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公開日:2026.03.05

中山小地域防災拠点運営委員会
女性視点を取り入れ受賞
男女共同参画、実現に貢献

  • 防災訓練に参加し、拠点の役割や運営について聞く地域住民(写真は過去・同委員会提供)

    防災訓練に参加し、拠点の役割や運営について聞く地域住民(写真は過去・同委員会提供)

 男女共同参画社会の実現に向けた積極的な取り組みを称える「横浜市男女共同参画貢献表彰」の2025年度受賞者が2月19日に発表され、緑区からは女性視点による運営が評価された中山小学校地域防災拠点運営委員会が功労賞に選ばれた。

 地域防災拠点は市内で震度5強以上の揺れを観測したときに開設される避難所で、緑区内には22の拠点がある。中山小学校で同拠点を運営する運営委員会は、独自に女性の視点を取り入れた拠点運営を推進してきたことが評価された。

 東日本大震災など、これまでの災害では、意思決定に女性が十分に参画できていないことから、男女のニーズの違いが避難所運営に反映されない課題が生じていた。同運営委員会の会長を務める古内敏子さんは「災害が発生したら地域防災拠点を使うことになっているけど、具体的にどのように使うかは決められていない」と話す。

 この課題に対して、同運営委員会は24年に「女性防災班」を編成。実際に中山小学校を訪れ、女性の視点で災害時の各教室の使い方を振り分けた。「テントを張って授乳スペースをつくろう」「妊産婦や乳幼児の部屋はなるべく下の階に割り振ろう」「女性が安心して拠点生活を送れるように不安や悩みを相談できる場所をつくろう」「理科室は人体模型が怖いので寝る場所ではなく、女性専用の物干し場にして施錠ができるようにしよう」といった女性ならではの意見やアイデアが寄せられ、拠点運営に反映させていった。

地域住民巻き込んで

 市の担当者によると、地域によって拠点運営のスタイルはさまざまで、中山小学校の場合は地域住民を上手く巻き込みながら女性の視点を取り入れている点が先駆的という。「研修などを通じて、全区の拠点にも中山小の事例を広めていきたい」と話していた。

 長年にわたり地域活動に深く携わってきた古内さん。現在は中山自治会の会長も務める。「これまで女性が会長になることはなかった。コロナ禍で地域の行事がストップして時間が空いたときに取り組みを進められて良かった」と話す。同委員会では他にも、「地域防災拠点 開設・運営マニュアル」の発行や、震度5強以上の地震が発生したときに無事なら自宅に「白いリボン」を掲げる取り組み、防災無線システム構築など積極的な災害対策を行っている。

 横浜市男女共同参画貢献表彰は11年度に始まった取り組み。25年度は他に、特定非営利活動法人共同の家プアンが功労賞、品川優さんがユース賞を受賞した。3月27日(金)には、横浜市庁舎で表彰式が行われる。

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