森の台在住の境松太郎さん(74)が、5月31日に山梨県で行われた「都留市ふれあい全国俳句大会」一般の部で、准賞に輝いた。
「完全にまぐれ。自分でもびっくりしています」と笑う境さん。俳句を始めたのは、仕事を辞めた5年ほど前のこと。「何かやりがいを見つけなきゃ」と思っていた頃、ふと新聞に載っている俳句コーナーに目が留まった。実は若い時に義父から「川柳をしてみたらどうか」と勧められたことがあった境さん。当時は仕事が忙しく挑戦できなかったことを思い出し、とりあえず思いつくことを五七五に落とし込むことにした。
ただ知識もなかったため、「自分が作っているのが俳句なのか川柳なのか、それすら分からなかった」と苦笑する。それでもでき上がった作品はさまざまなコンクールに応募していたという。
今回、准賞を受賞した同俳句大会は、リニアに関する仕事の関係で都留市と縁があったことから応募。実は3年前にも入選を果たしている大会だ。准賞に選ばれた句は『桃の花 リニアの飛ぶ日 待ちにけり』。自身も携わったリニアが早く開業してほしい、そんな思いも込めた。俳号の高田柗風は、出身地の福岡県高田町から取ったという。
今では散歩中などでも言葉を思いつくとメモを取り、後から整理して句を作る日々。「お風呂に入っている時に浮かぶんだけど、出る時に忘れちゃうのよね」と笑う境さん。今後はコンクールへの応募に加え、趣味の写真と組み合わせた「写真俳句」にも挑戦したいと意欲を見せている。
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