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緑区 人物風土記

公開日:2025.07.03

高校生による地域活動グループ「ミドリトリドリ」の代表を務める
木村 康誠さん
十日市場町在住 18歳

交流が生む笑顔が原動力

 ○…「ボランティア活動には、普段味わえない喜びがある。それが次のイベント開催の原動力になる」。地域活性化を目指す高校生のグループ「ミドリトリドリ」を立ち上げたのは1年ほど前。世代や国籍、障害の有無も越えて交流を深めるさまざまなイベントを開催しているほか、緑区の魅力を広めようと地元の店などを取材し、SNSで発信している。今月の「Open!みどりーむ」にはゲストとして参加。「若者の視点から緑区の良さを伝えたい」

 ○…大阪府に生まれ、2歳のとき、父親の転勤で青葉区に越した。知的障害のある姉がおり、両親は姉が人とつながりながら安心して暮らせるようにと、地域交流の機会を積極的につくっていたという。自身も地域のハロウィーンパーティーなどに姉と共に度々参加。「『るろうに剣心』や『スパイダーマン』などのキャラクターに仮装して歩き、とても楽しかった」。幼い頃から多くの子育て世帯など多世代の友人に恵まれたという。

 ○…「緑が豊かで暮らしやすそう」と、家族で十日市場町に転居したのは小学6年の頃。学業に励む傍ら、小2でテニスを始め、中学・高校でも部活で汗を流した。趣味は城巡り。お気に入りは愛知県内の国宝・犬山城で「天守閣からの景色がすごく良い」と語る。

 ○…多数のインド人らが暮らす霧が丘で多世代が集う「ぷらっとkiricafe」に惹かれ、同カフェでボランティアを始めたのは高2の頃。今年4月、このカフェでミドリトリドリ主催の「春の文化祭」を初開催した。インドのサリーの着付けや茶道も体験できる催しで「80人ほど来場。区外の人にも街の魅力を知ってもらえてうれしい」。今後も緑区の魅力発信を続ける。人に笑顔を届ける喜びを胸に。

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