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緑区 社会

公開日:2025.07.03

若者が警察官の仕事 学ぶ
鑑識活動の体験も

  • 缶に粉末を付け、指紋採取を体験をする学生たち

  • 事件現場に見立てた廊下で足跡を探す体験

 若者たちが体験を通じて警察官の仕事について学ぶ「第1回緑警察署オープンカンパニー」が6月27日、緑警察署内で開催された。

 将来の職業選択の参考にしてもらおうと企画された取組で、区内外から大学生4人、高校生2人が参加。同署の署員たちがスクリーンに警察学校の写真を表示したり、警察官になるための手順を伝えたりしたほか、働き方や仕事のやり甲斐などについても伝えた。

 また、警察官のさまざまな装備品も紹介。参加者たちが実際の警察手帳を見たり、手錠や大きな楯、「さすまた」に触れたりする場面もあった。実際の耐刃防護衣を着用する体験では、警察官が「装備品を全て合わせると7kgほど。それらを身に付けて仕事をします。体力的に不安があっても次第に慣れていきます」と説明していた。

 その後、参加者は鑑識活動の模擬体験を行った。事件現場に見立てた同署の廊下には、ダイイングメッセージを残したまま床に倒れている人形が1体。参加者は姿勢を低くして光を当てながら、床に残された足跡を探して粘着シートで採取した。

 さらに、缶に付いた指紋を採取する体験も。実際に使用される混合粉末を缶に付け、検出した指紋をシートで採取した。

 戸塚区から参加した大学3年生は「ドラマで見る鑑識活動は大変そうに見えないけれど、実際に体験すると違った。指紋がきれいに取れて達成感がある。警察官を職業選択の際の視野に入れたい」と話していた。

 同署によると、初開催の背景には少子化などの影響がある。全国的に警察官を志望する若者の数が減少しており、同署の署員は「今後少しでも受験者数を増やし、将来の優秀な人材確保につなげたい」としている。

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