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緑区 社会

公開日:2025.08.28

鴨居のファミマと店員に
緑警察署が感謝状
特殊詐欺の被害防止で

  • (右から)本田署長、高山さん、田本さん、鴨居駅前交番の大澤拓也巡査部長

 緑警察署(本田悦二郎署長)は8月22日、特殊詐欺被害を未然に防止したとして、ファミリーマート横浜鴨居駅前店と、同店でアルバイトとして働く高山心花(このか)さんに感謝状を贈呈した。

 贈呈式に出席したのは、同店の店長代理・田本亜希子さんと、専門学校3年の高山さん。2人と緑警察署によると、7月11日正午ごろ、同店に80代の女性が来店し、高山さんに「アップルギフトカードってどんなもの」などと質問をした。高山さんが詳しく話を聞いたところ、女性は前日、「ポイントを送金すれば10億円が口座に振り込まれる」などと書かれたメールを受け取っていたことが分かった。女性はポイント送金のために同カードを購入しようと来店したのだという。

 不審に思った高山さんは、特殊詐欺被害防止につなげようと緑警察署が今年独自に作成した「チェックシート」を女性に提示。その後、近隣の鴨居駅前交番で相談するよう女性を促し、同交番で警察官が女性に応対したことで、被害の阻止につながったという。

シート共有が力に

 チェックシートとは、同署に今年着任した本田署長の発案で製作したもの。1枚の紙に「電子マネーを購入してきてくださいなどと言われていませんか?」など7つの項目を記載してあり、「これらに1つでも該当したら詐欺の可能性があります」と表記することで注意を呼び掛けている。

 同店にも配布されたこのシートについて、田本さんは「一人でも多くの人を詐欺被害から守れれば」と、事前に同店のスタッフたちと情報を共有していた。高山さんは「このお店で4年ほど働いていて、初めて詐欺を阻止できた。シートのおかげでパニックにならずに対応できた」と話していた。

 本田署長は「コンビニエンスストアや金融機関は被害を食い止める最後の砦。意識高く取り組んでもらえて非常に感謝している」と述べた。

 同署は新たに家庭用のチェックシートも9月中に配布するとしている。

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