緑区 社会
公開日:2025.09.18
横浜市
AI推進チームを発足
データ分析、業務効率化
横浜市では業務効率化を図るため、人工知能(AI)の導入を進めている。9月2日付の人事異動では、AIを活用した市民アンケートの分析や、行政業務の効率化に取り組む部局横断型のチーム(AIイノベーション推進担当)を新たに発足させた。
チームのメンバーは総務局、政策経営局、デジタル統括本部の3部局にまたがって、部長級から係長級まで約10人を招集。それにサポートメンバーが加わり、それぞれの部局の役職との兼務となっている。
第一の取り組みとしては、市政運営にあたって実施する市民アンケートやパブリックコメント(意見公募)において、AIを活用してデータを収集、分析。特に市民ニーズの高い窓口サービス、子育て支援、防災対策などの分野で、政策立案につなげていく。
また、企画書や議事録の作成など、内部事務の効率化も急務として掲げる。人口減少に伴い、職員数の確保が厳しくなる中、代替可能な業務はAIを活用して効率化を目指す。市役所内でも導入状況にはバラつきがあり、各部局の活用促進も課題の一つとしている。
市民満足度向上へ
2022年11月に対話型AIサービス「ChatGPT」がリリースされ、ビジネス・生活の場に瞬く間に広まっていったAI技術。これまでも市は、23年11月の実証利用に始まり、24年10月に生成AIを本格的に導入していた。
本紙が今年2月に実施した県内33市町村の生成AI導入状況に関するアンケートでは、市はあいさつや議会想定問答文案の作成、文書の校正、アイデア出しなど、さまざまな場面でAIを活用していると回答。セキュリティ面の担保、人材育成などを課題としながらも、業務の時間短縮、人手不足の解消など一定の効果を認めていた。
8月に再選した山中竹春市長もデータ分析やAI活用による政策最適化を掲げ、今回初めて専門チームを組織した。市総務局の担当者は「AIの活用によって、政策、行政サービスの両面で市民満足度の向上、行政コストの最小化を目指していきたい」としている。
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