港北区 社会
公開日：2016.01.14
小机駅員
振り込め詐欺防止
粘りと推察力で被害防ぐ
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感謝状を受け取った高橋駅長（左）と佐藤助役
ＪＲ小机駅の高橋謙一駅長と佐藤哲也助役が振り込め詐欺を未然に防いだとして、港北警察署（陶山和美署長）は昨年末に感謝状を渡した。
12月、高橋駅長が小机駅構内で周りを不安そうに見ながら電話をしている市内在住の70代の女性を発見。声をかけたところ「息子の友人と待ち合わせをしている」と話したので、振り込め詐欺を疑い、佐藤助役に連絡。小机駅は新幹線が通る新横浜駅が近いことや、駅利用者が少ないことから、受け渡し場所になりやすいという。
高橋駅長は警察にも通報し、佐藤助役が引き留めていたが、息子からの電話と信じて疑わない女性は「自宅に帰るからかまわないで」と長津田方面の電車に乗ってしまった。しかし、女性の電話口での会話から“大口”というワードを聞き取った高橋駅長は大口駅で引き渡しを行うために、女性が引き返してくると推察。乗る車両も予測し、小机駅のホームで待ち構えていたところ女性を発見。佐藤助役が乗車し、大口駅で神奈川警察とともに、女性を保護した。警察が息子に確認したところ、そのような事実はないことがわかった。女性は300万円を準備していたという。佐藤駅長は「昨年８月にも振り込め詐欺を防いだ。これからも不審に思った時は積極的に声をかけ、詐欺を防いでいきたい」と話す。
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