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港北区版 公開:2016年6月9日 エリアトップへ

港北区薬剤師会 「残薬」バッグを作成 管理・再利用促進が目的

社会

公開:2016年6月9日

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完成した残薬バッグを持つ坂本会長と港北区ミズキー
完成した残薬バッグを持つ坂本会長と港北区ミズキー

 港北区薬剤師会(坂本悟会長)は、医師から処方された薬を患者が飲み忘れることなどによって発生する「残薬」の管理・再利用をしやすくするためのバッグを作成した。会員薬局に持ち込むと薬剤師が整理してくれる。バッグは6月末から希望者に配布する。

 残薬とは、医療機関から処方された薬を患者が飲み忘れたり、何種類もの薬を処方されて適切に服用できなかったりした場合に残る薬のことを指す。

 坂本会長によると、慢性疾患を抱える高齢者に残薬は多く見られるという。「医師は患者がきちんと薬を飲んでいることを前提に処方箋をだすため、過剰または現在の症状とは異なる服薬につながる危険性がある」と指摘する。

1万5000枚配布

 今回、区薬剤師会が残薬バッグを作成したのはこうした事態を回避させるためのもの。1万5000枚を作成し、区内約100店舗の会員薬局で6月末から配布を開始する予定だ。約半年前に横浜市薬剤師会が同様のものを作成しているが、区単位の薬剤師会による作成は市内初。同会は、市薬剤師会作成のバッグをヒントに作成した。バッグには港北区のキャラクター「港北区ミズキー」が大きくデザインされている。手持ちの残薬は、処方された薬局に持ち込むと、薬剤師が適切な服用方法を改めて指示してくれるほか、薬の整理をしてくれる。

かかりつけ薬剤師を推進

 薬の服用や管理をはじめ、患者の体調や食事管理などを担当の薬剤師に相談することができる「かかりつけ薬剤師制度」を国はこの4月から開始している(患者の同意が必要)。患者が服用している薬の情報を一元的かつ継続的に把握するもので、同会はこの制度の推進に力を入れており、今回のバッグ作成もその一環の取り組みだ。

 2012年度の診療報酬改定により、薬局では患者に対して「お薬手帳を持っているか」「残薬はないか」の確認が義務付けられているが、同会では、残薬に関しては返答があいまいな部分が多かったとの現状認識を持つ。

 坂本会長は「残薬バッグを用いてかかりつけ薬剤師を活用してほしい。バッグがなくても持ち込みは受け付けますのでお気軽に」と話している。

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