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港北区 人物風土記

公開日:2017.10.19

15周年を迎える新横浜のジャズバー「Charlie’s Bar」の店長でシンガー
チャーリー半田さん(本名半田廣俊さん)
神奈川区在住 67歳

歌うこと、それが人生

 ○…新横浜では珍しいジャズバー「Charlie`s Bar」で15年間、音楽好きを唸らせてきた。訪れた客も巻き込んでセッションを繰り広げているのは、歌う楽しさを知って欲しいから。「一度人前で歌っちゃえば、楽しくなってくるもの。そこにいるキレイな人の心をくすぐる気持ちで歌ってね、って言うんだ」と笑う。

 ○…子どもの頃から歌うことが好きで、小学生時代は少年少女合唱団に入っていたという。生業としての音楽活動は20代前半頃から。初めはR&Bやブルースなどの音楽でベースを響かせていた。28歳になると、「自分の英語や歌がどれだけ通じるのか試してみたい」と海外へ。約20カ国を回り、ホテルのラウンジなどで歌い続けた。そんななか自分を惹きつけたのがジャズ。ルールはあるものの、自由自在に奏でられることに魅力を感じていった。

 ○…掛川のホテルから「うちで歌わないか」と声がかかり、帰国。まずはここでジャズバーを開き、後に新横浜へ移転。地元民に愛されるバーになっていった。また、ファンだったという東宝のプロデューサーからの誘いでミュージカル「レ・ミゼラブル」のオーディションを受けたことも。受験者は有名人ばかり。「マネージャーがいなかったのは僕だけだよ」。主役のジャン・バルジャンを懸けて最後の2人まで行き着いたが、某俳優にその座を奪われてしまった。「絶対受かると思ったんだけどなぁ」といたずらっぽくつぶやく。

 ○…食べ歩き好きで、最近は新横浜駅近くで食べたうなぎが印象深い。「肉厚で美味しかったよ」。ジャズシンガーのフランク・シナトラが好きなウイスキー、ジャックダニエルも好んで嗜む。歌と苦楽をともにした一ミュージシャンの人生観。それは「好きなことで生きて行くのが一番。歌うことが人生そのものだよ」。そう言ってくゆらせるタバコの煙に、貫録と渋さが映し出されていた。

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