港北区役所は1月25日、「マイナンバーカード新横浜臨時窓口」を開設した。市内最多人口の同区では、申請に対し交付機能が追いつかず、受取りの予約が取りにくい状況が続いていた。今後も申請数の増加が予想される中、新たな窓口の開設による体制強化に加え、区役所の混雑緩和も期待される。
申請数増に対応
2016年に始まったマイナンバーカード。区内では、昨年12月末時点で交付率は約2割の約8万人となっている。昨年のポイント還元制度「マイナポイント」の開始や特別定額給付金を機に申請数が増加。カードの受取りは、主に区役所の窓口にて予約制で実施されているが、港北区では先々まで予約枠が埋まってしまうなど、交付体制に課題があった。
港北区役所では、空きスペースにパーテーションや机で対応窓口を増設するなどして対応を図ったが、それでも申請数には追い付かない状態が続く。さらに3月からはカードの健康保険証としての利用が予定されるなど、国の普及施策により、申請数増の動きは加速すると予想される。
それを受け、区では新横浜への交付専用の新窓口設置を決定。対象は区内在住・カード申請済みの人で、専用ダイヤル(【フリーダイヤル】0120・769・706)への電話予約制だ。窓口機能を交付のみに特化することで「最大でこれまでの2倍の件数に対応できる見込み」と戸籍課の堀雅史課長は口にする。開設に先駆け18日から始まった電話予約にはさっそく数多くの連絡があったという。「区民の皆様に一日でも早く届けられるよう体制強化に努めていきたい」
年度末は、カードの申請・受取りに加え、住民異動届出等で戸籍課の窓口は混雑が懸念される。特にコロナ禍の昨今では、”密対策”は喫緊の課題。区では別階に専用待合室を用意するなどの対策を進めるが、新窓口で利用者が分散することで「混雑緩和がより進むのでは」と堀課長は相乗効果にも期待を寄せる。
新横浜臨時窓口の利用方法や詳細は区役所戸籍課【電話】045・540・2249へ。
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