新しい図書取次サービス拠点が来年1月、日吉駅前に開設される。図書取次サービスは、利用者がインターネット上で横浜市立図書館の蔵書本の予約を行い、希望する取次拠点を選ぶと、その拠点に本が送られ、本の貸出・返却が可能となる仕組み。区内では初、市内では11拠点目となる。
5年前から提案
港北区は、市内18区の中でも最大の人口を誇り、今後も人口増が見込まれるエリア。しかし港北図書館(菊名)が区の南部にあり、北部エリアからは図書館へのアクセスが不便という課題があった。港北区役所で四年に一度実施している「区民意識調査」では、公共サービスに対しての調査も行っており、担当の区政推進課によれば、2016年度、20年度に実施した区民意識調査で、図書館サービスの満足度がそれぞれ16年度は区内全体で20%、20年度は16%。このうち北部エリアの日吉地区の満足度が特に低く、14%、10%だったという。
一方、図書館へのアクセスが不便なエリアで全市的に行われている「移動図書館」の利用者数が、市内で最も多いのが南日吉であることもわかっており「高いニーズがあることが想定できた」と田中郁雄区政推進課長。これらを踏まえ、区は5年前から図書館サービスを所管する市教育委員会へ取次サービス拠点新設の提案を行い、今年度実現にこぎつけたという。
「協生館」1階に
開設が予定されているのは、慶應義塾大学日吉キャンパス内の「協生館」1階の約60平方メートルのスペース。サービス内容は、他拠点と同様に予約した本の貸し出し・返却のほか、独自のサービスとして図書の企画展示や、図書館と区との連携事業等の実施を見込む。例えば絵本の展示や、関連本の展示などを想定しているといい、「自分の興味の範囲内だけでなく、新しい本との出合いの場もつくりたい」(田中課長)とする。
市教委事務局中央図書館企画運営課の水野純子課長は「図書取次サービスは、05年度から始まった制度。交通の要所で利用が見込まれる場所などに開設してきた。引き続き『身近で便利な図書館サービス』の拡充を行っていきたい」と話している。
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