日吉の新しい図書取次サービス拠点「日吉の本だな」が、1月19日に開所する。インターネット上で予約した横浜市立図書館の蔵書本の貸出・返却ができる拠点は、区民ニーズが反映して開所が決まった施設。市によると、大学キャンパス内に図書取次所ができるのは市内初という。
港北区は市内18区中で人口が最も多く、今後も増加が見込まれる。また、港北図書館は区内の南部エリアにあるため、北部エリアには図書館サービスへの高いニーズがあった。これらを背景に横浜市では、北部エリアで乗降客数が多い日吉駅前に図書取次所を開設する準備を進めていた。
愛称は投票で決定
施設が開設されるのは、慶應義塾大学日吉キャンパス内「協生館」1階の約60平方メートルのスペース。本の貸出・返却のほか、新しい本との出会いや多世代交流をテーマにした企画展示等も実施される。認知度の向上へ、また、多くの人に親しんでもらうため愛称は4つの候補から投票で、総数704票中290票を集めた「日吉の本だな」に決まった。
カード登録会開催
1月19日は午前10時に開所し、正午までは横浜市立図書館の図書館カード出張登録会も行われる。図書の予約には、図書館カードとパスワード及びメールアドレスの登録が必要となる。通常の開所時間は平日午前10時〜午後8時、(土)(日)(祝)は午後6時までで、休所日は年末年始と施設点検日。
同日には企画展示「港北の小学生がえらぶ本」も開催される。児童1500人が投票し人気の高かった本や、図書館司書が勧める本の展示が行われる。貸し出しも可能。
23日には、約3000冊の図書を載せた移動図書館「はまかぜ号」が施設近くにやってくる。図書館カードの登録や本の貸出・返却ができる。午前11時〜午後3時。
港北区区政推進課の田中郁雄課長は、「図書館と連携した企画を組んでいきたい。(コロナの影響で)読書が人々の拠り所となっていると聞いているので、本に接することで心豊かに生活を送ってもらえるきっかけとなれば」と話している。
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