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港北区 人物風土記

公開日:2023.03.30

3月26日に50周年を迎えた「こどもの本のみせ ともだち」の店長を務める
密本 千種さん
日吉本町在住 62歳

絵本でつなぐ、人と人

 ○…主婦たちのボランティアで共同運営する絵本児童書専門店「こどもの本のみせ ともだち」(日吉本町)の店長を務める。「ともだち書店」の愛称で親しまれ、3月26日に50周年を迎えた。2002年にスタッフとなり、メンバーに肩書はなかったが取材担当をしていた自身が2013年に店長となった。「21年もやると思っていなかった」と驚く。

 ○…同店は元々、1964年に開店した一般書店「日新堂書店」だった。それから形を変え様々な担い手にバトンが引き継がれ、現在の「ともだち書店」となった。「『次に繋げるつもりはなかった』という時もあったが、何人かのメンバーが『なくしてはいけない』と声を上げて、今も店が続いている」。始めは子どもと一緒に利用していたが、「ここをなくしたくない」という思いからスタッフに。

 ○…同店での活動のほか、人形劇や音楽なども楽しめる「ぱぴプレ音楽工房」で活動している。息子が当時通っていた保育園のママ友と立ち上げたものだ。「子どもは『パパ、ママも笑うんだ』と驚いたような顔をして、保護者は『子どもがこんな風に喜ぶんだ』と嬉しそうにする。『ともだち書店』でも『ぱぴプレ』でも、親子で笑えることが大事」と語る。

 ○…「子どもがおりこうさんになるための絵本よりも、保護者も楽しめるものを読んでほしい」という思いを持つ。「50周年を迎えられたけど、コロナで絵本を通してのコミュニケーションができず、心がしぼんだ。勢いでやってきたけど、これからは一つひとつ丁寧にやっていきたい」と控え目に語る。同店では、50周年記念イベントの一環として5月にはゲストを呼んで紙芝居などを開催予定。また次の節目に向け、つながっていく。

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