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公開日:2023.05.25
トレッサに買い物リハ
自立支援に向け6月開設
師岡町の商業施設・トレッサ横浜に6月1日、高齢者が買い物を楽しみながら自然にリハビリができる「ショッピングリハビリ」に特化したデイサービスが開設される。高齢者が「リアルな社会生活の場」で活動する、介護だけでない自立支援に向けた取組みで、同プログラムの導入は神奈川県初。
ショッピングモール歩行特化型デイサービス「リカバリーチョイス」を運営するのは、区内や鶴見区で介護事業を展開する(株)リカバリータイムズ。代表取締役で理学療法士の石田輝樹さんが、要介護者の「退院後」の課題に対し、全国に広がりつつある同事業に目を付けたという。高齢者の外出を促し、自分の目で見て、選んで買い物するという「買い物支援」。石田代表は「歩くだけでなく、お金を支払う、商品を詰めるなどの『ダブルタスク』は認知症予防にも適している」と話す。
要介護者のリハビリとしてはもちろん、介護予防や買い物難民の救済、地域経済の活性化にも繋がる取組みで、トレッサ横浜と行政との三者で協議を重ね、トイレや、オープンかつ安全性を確保した囲いの設置等の条件を満たし、神奈川県下初の開設が実現する。
買い物には利用者の必要に応じて、歩行器と買い物カートを組み合わせた「楽々カート」を活用。独自開発された製品で、重心バランスが安定し、膝・腰への負担が軽減できるという。「目的があると自然と身体が動くものです。買い物に没頭し、気付いたら施設内を3000歩も歩いていた、などの効果を期待したい」と石田代表。
トレッサ横浜では、港北区と連携し館内ウォーキングマップを作成したり、よこはまウォーキングポイントに参加したりするなど、館内を歩くことによる来館者の健康増進を推進している。今回の開設について三浦久館長は「モールウォーキングの幅が広がり、より多くの方々にご来館いただける」と期待を寄せる。
6月1日に同館南棟3階に開設。定員10人。現在、内覧会や体験利用を実施中。問い合わせはリカバリーチョイス【電話】045・716・6884。
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