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港北区 人物風土記

公開日:2023.06.01

自然遊びインストラクターとして、港北区を拠点に活動している
てらもと みよさん(本名:寺元美代)
鶴見区在住 45歳

知れば世界が変わる

 ○…「語りたいことがたくさんあるんです」。港北区を拠点に草花遊びや自然散歩、草木染めなど様々なイベントを開催している。1つの問いに2つ、3つの答えが返ってくる様子に、熱意とこだわりがうかがえる。

 ○…生まれも育ちも大倉山。短大の栄養科に進学し、就職先もIT企業と、もともと自然とは縁遠かったという。自然あそびとの出会いは、息子が幼かったころに参加した自然観察。何度も親子で歩いたはずの場所が、いつもと違って見えた。「生まれ変わったみたいだった」と興奮した声で話す。その体験をきっかけに、自然あそびインストラクターの資格を取得し、活動を始めた。

 ○…目的は自然を知ってもらうことだけではない。草花遊びは指先を使う細かい作業だ。道具を用いることもある。また、自然に全く同じものはない。五感を使って楽しみながら、子どもたちに自分の体の使い方や工夫の仕方を学んでほしいという。「実はすごく奥が深いんです」と身を乗り出して語った。

 ○…趣味は散歩。活動がない日もよく公園に行く。知らない場所で知らない植物に出合えるのが面白く、ストレス発散になっている。好きなものは昔から変わらず、漫画と甘いもの。おすすめ作品は『鋼の錬金術師』。伏線がきれいに回収される結末と、人間ドラマと兄弟愛が良いのだと目を輝かせる。和菓子、特に大倉山青柳の草もちがお気に入りで、今も時々買いに行くという。

 ○…今後のことを尋ねると「みなさんに自然の価値に気づいてほしい」と話す。今も新しい企画が動き出していると、うれしそうに教えてくれた。「子どもには見えて、大人には見えないものもある。世界を知ってほしい」。これからも新しい発見を届けていく。

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