港北区 スポーツ
公開日:2023.08.31
【Web限定記事】夏の甲子園
慶応優勝を地域全体で祝福
各所で決勝観戦、気持ち一つに
第105回全国高等学校野球選手権記念大会(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟)が8月23日、慶應義塾高等学校の優勝で幕を閉じた。同校がある港北区では各地で決勝観戦者の様子が見られ、回を重ねるごとにその人数は増えていった。優勝が決定した瞬間から、同校野球部に感謝を伝えようと、さまざまな店舗で限定メニューが登場し、セールも企画された。また、街には優勝を祝福する横断幕が設置された。
地元の様子
港北区内では、各所で決勝戦を観戦しようと試合時間に合わせて帰宅する人や、特別に午後1時から開店している飲食店で観戦しようと集まる人など、地域ではさまざまな様子が見られた。観戦会場となったそれぞれの場所で観戦者らは、一球一球、甲子園現地にいるかのような緊張感で試合を見届けた。日吉の飲食店では、その場にあった箸袋と色ペンを使って優勝を祈願する応援グッズを即席で作って声援を送る男性や、優勝が決まり慶応の塾歌が流れた場面では、その場にいた人たちと一緒になって合唱する人も。
港北区役所で観戦していた白石誠さん(29)は「『エンジョイベースボール』を掲げて、投打の柱がしっかり役割を果たすなどの強さを見せた。丸田君の先頭打者ホームランで、みんなのびのび試合ができたと思う。今日で甲子園が終わってしまうのが寂しい」と口にした。また、部員ら30人程と部室のパソコンで試合を見届けた慶大の競走部(陸上部)、篠田琉誓さん(20)は「これからも応援しています」と慶応野球部にエールを送った。
優勝が決まると、日吉中央通りに掲げていた「がんばれ」の横断幕が「おめでとう」に変わり、大きな拍手喝采が起こった。日吉駅の電光掲示板には優勝を祝うメッセージが流れ、駅周辺には号外を求めて列ができ、日吉商店街などの多くの場所で「祝優勝」のポスターが掲示されるなど、地域は歓喜の渦に包まれた。さらに、地元の喜びを映したかのように、慶応ナインが日々練習している日吉台野球場方面には虹が架かった。
地域の応援に感謝
日吉に戻ってきた慶応ナインは地元の様子を見て喜びを口にした。山本海副将(3年)は「ひようらの横断幕を見て、歓迎してくれていることを感じました」と目を細めていた。「ニュースで日吉の人たちが応援してくださっている方や、自分たちの帰りを待ってくださっている方がいるのを見て、日吉という地で慶応は根付いていて地元に愛されているチームで良かった」と笑顔で話したのは、決勝戦で適時打を放った八木陽選手(3年)。仲尾台中(中区)、横浜市金沢区のシニア出身の笠井達弥選手(3年)は「張り紙がたくさんあり、これだけの人に応援されていて、とても嬉しいです。武蔵家がセールをしているそうなので、食べに行きたいです」、港南台第一中(港南区)、同シニア出身の加賀城祐志選手(2年)も「地域の人の応援がとても嬉しかったです。ありがとうございます」と感謝を述べた。
25日から新チームとして始動した慶応野球部。大村昊澄前主将は「いろんなものを犠牲にしてきました。人それぞれ夢は違うけど、掲げた夢を諦めずに努力し続けたら叶うということを、身をもって体現できたと思います。慶応は代々違うチームカラー。築いてきた野球にこだわらず、新しいものを」と後輩へメッセージを送った。加藤右悟新主将は「学年の特色として、本気でぶつかり合う学年。大村さんへの憧れもありますが、自分たちのカラーでしっかりやれれば」と意気込みを口にした。
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