港北区 トップニュース教育
公開日:2023.10.12
新吉田小5年
廃材再利用し作品制作
多角的鑑賞、考え方学ぶ
新吉田小学校(関谷道代校長)5年生は10月2、3、5日、横浜市民ギャラリーあざみ野(青葉区)が主催したリサイクルアート・ワークショップに参加した。児童らは、区内工場の見学や廃材での作品づくりを通して、創造力や自己肯定感を養った。
同ワークショップは、横浜などで活動を続けるアートNPOや芸術団体と、地域の文化施設、学校、アーティスト、企業などが連携・協働する「横浜市芸術文化教育プラットフォーム・学校プログラム」として実施された。同校では2021年から始まり3回目。港北区は製造業の事業所が多くあることから、廃材を利用した授業を行うことになった。地域を知ること、新しい価値を与える創造力、そして、思考を生かした作品作りで自己肯定感を育み、多角的な鑑賞で視点を変える大切さを伝える。
児童らは金属プレス加工業を主とする「有限会社かなめ」(新吉田東)を見学。プレスの工程や製品の説明を受け、作品に使う素材を選んだ。秦優衣佳さんは、「いろんなものを、機械を使いながら正確に形を作っていてすごい」と感想を口にした。
思い出や想像、形に
児童らは造形作家の山田裕介さんと杉山孝貴さんからアドバイスをもらいながら、思考を凝らして制作した。素材を重ねると家に見えてきたことから「雪の中に隠れている魔女の家」を作った児童や、夏休みの思い出を作品に落とし込んだ児童など、廃材から創作されたものは児童それぞれ。廃材をつなげる時に使用したグルーガンの特徴を生かした児童もいた。
視点を変え鑑賞
影を演出しての作品鑑賞はグループごとに行い、代表者がクラス全員の前で発表。光を当てる角度や距離によって作品の見え方が変わり、児童らは目を輝かせながら鑑賞した。
山田さんは、「少ない時間の中で、子どもたちは考えを形にしていった」と驚きを口にし、児童らには「影ひとつで見え方が変わる。苦手なことや人がいても、違う見え方や考え方ができるようになって好きになれるかも」と言葉を送った。杉山さんは、「囚われることなく自由に作って、作ることの楽しさが伝われば」と期待を込めた。
見方が変わることで作品名を変える児童が見られ、「言葉も洗練されて、変化を見るのが楽しい」と関谷校長は振り返った。
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