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公開日:2023.12.21

小机町のパン店
児童考案の商品販売
「やりたい」引き出す取組み

  • オンラインで繋がった教室の児童に商品を見せる教諭

 市立小机小学校(遠藤淳子校長)の3年生が様々な授業での学びを活かし、地元パン店の商品開発に携わった。今年の6月からスタートしたこの取組みはこのほど完了。同店のリニューアルオープンを翌日に控えた12月12日には、児童らの代表3人が同店を訪れ、商品製作のお礼と、開店の祝いの品や言葉を届けた。その様子は引率教諭によりオンラインでつながれた教室に生中継され、他の児童らも感謝の言葉を伝えていた。

 児童らが町への興味や愛着を持ち、問題発見・解決能力を養うことや、商品開発できたという達成感につなげる狙いを持った取組み。協力した店舗は同校から徒歩10分ほどの位置にあるパン店の「ときわや」だ。

 取組みでは、児童らの「やりたい」を引き出すために様々な教科でパン作りに興味をもつ仕掛けをしたという。算数の筆算(たし算引き算)の学習の際にパン店の「お店屋さんごっこ」を実施。児童らはどんなパンが店舗に並んでいるのか種類を調べ、看板やメニューを作ったり、「店の売り」を考えたりする姿も見られた。また、「方位とまちの様子」を調べる社会の学習では町探検に出かけた。その際に、同店代表の常盤豊隆さんに声をかけてもらい、児童らは、同店や他の店舗・スーパーなどではどのように商品を陳列するのかなどを調査した。

 さらにその機会に、商品開発の提案を呼び掛けてもらうよう企画。常盤代表から児童らへの依頼は4つ。「子どもたちに人気」「売れる」「見た目にも楽しい」そして、「小机らしさを感じるパンであること」。児童らは常盤代表にオンラインでインタビューしたり、全校にアンケートをとったりした。また、常盤代表をゲストティーチャーとして招き、実際にパン作りを体験した。生地をこねたり、形を作ったりして、焼き上がったパンにジャムやクリームなどをつけ、味を比較したりした。その後、グループに分かれ、意見交換しながらこだわりのある商品を考案し、説明文を常盤代表に送った。

 今回商品化されたのは、「竹とうろうあまっちゃパン」「小机城トリコロールパン」「竹メロンパン」の3種。リニューアルオープンした12月13日から同店で販売されている。常盤代表は「見た目や味、香り、食感、製品の名前まで詳細をしっかり考えて、意見を出し合って一つの製品にまとめていて感心した。手を加える必要のない、おいしそうなレシピもたくさんあった」と感想を述べた。そして「授業の中で、楽しむこと、楽しませることを学ぶのはとても大切。今後も協力できれば」と話した。

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