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港北区 社会

公開日:2024.01.18

師岡熊野神社
筒粥神事で世相占う
古式に則り1075回目

  • 大釜から葭の筒を引き上げる石川宮司

 創建1300年を迎えた師岡熊野神社(石川正人宮司)で1月14日、27本の葭の筒に焚き上げた粥が詰まっている量から、その年の農作物の出来や世の中(景気)を占う「筒粥神事」が執り行われた。

 神事は古式に則り、境内に据えた大釜に葭の筒と米一升を入れ、粥を炊き上げる。筒に葭を用いるのは、葭が「よし」とも「あし」とも呼ばれ、物事の「良・悪」に通じるとされ、農作物の「吉・悪」を占う上で相応しいと考えられるためだという。

 筒粥神事は、横浜市の無形民俗文化財にも指定されており、949年(天暦3年)に始まり、今年で1075回目。地域住民らが見守るなか、神職・総代・関係者らによって行われた。

「世の中は3分」

 神事が始まったのは、午後2時。大祓詞奏上、祝詞奏上等に続いて、石川宮司が大釜の中から葭を引き上げた。炊きあがった葭の筒は、社殿で石川宮司の手で一本ずつ割られ、「大根-半分」「芋-半分」「雨-半分」など、農作物23種に日・雨・風・世の中の計27項目の結果が読み上げられていった。

 最後に発表された「世の中」は3分。石川宮司は「占いの気を乗り越えて、よい一年となることを祈るばかり」と話し、「当神社は創建1300年の今年、いくつかの事業を予定しているので、皆様のご理解を得ながら進めていきたい」と呼びかけた。

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