戸塚区・泉区
公開日:2025.12.18
戸塚区在住の奏者・栗原武啓 連載【2】 津軽三味線 フラメンコギター
西へ東へ二刀流
今回はフラメンコの歴史を紐解いてみたいと思います。
いつ始まったのかと言うと、はっきりとは分かってないのですが、789年にメソポタミアで生まれたペルシャ人の「シルヤブ」と言う青年が抜群の唄とウード(リュート)の腕前を持つがゆえ、師匠に疎まれ、国を追放されスペインのコルドバに辿り着き音楽を伝えたと言う伝説があります。それがカンテフラメンコ(フラメンコの唄)の起源ではなどと言われています。
15世紀頃インドから西へ流れてきたジプシー達(ロマ民族)がさまざまな地域の民族(フェニキア、ゲルマンetc)音楽を吸収し、スペインのアンダルシア地方(地中海へ面した地域)へ辿り着きました。さらに当時の民族音楽や聖歌と融合。実際に形になり、私たちがいま、イメージするフラメンコになり始めたのは18世紀後半あたりと言われています。
迫害などもされる中、小さいロマ人達のコミュニティの中のみで始まったフラメンコ。生活苦や生活の中の祝杯などを唄で表現しています。ギター、踊りなどが加わって今に至りますが、情熱的でありながら哀愁のある独特のメロディーはこうした歴史的経緯で作られたものです。不思議に日本人と相性が良い音楽ですね。
連絡先:【携帯電話】080-6627-4957
- 関連リンク
- 現代に唄われているカンテフラメンコの一つ
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