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公開日:2025.12.19

バスケットクラブチームHARBOR
県制しウインターカップへ
「ビー・コル」下す大金星も

  • 県大会を制したハーバーの選手たち=提供

  • 優勝カップを手に喜びを爆発させる選手

 茅ヶ崎市を拠点に活動する15歳以下のバスケットボールクラブチーム「HARBOR」(以下ハーバー)が8月から11月にかけて行われた神奈川県U15バスケットボール選手権大会およびU15交流戦サマーチャレンジで優勝。来年1月4日から東京都で開催される、全国U15バスケットボール選手権大会京王ジュニアウインターカップへの切符を手にした。

 「ウインターカップ」は、中学校の部活動やクラブチーム、プロのジュニアユースチームなど全国から52チームが集い「真の中学生世代最強」を決定する大会。

 ハーバーは10年前にバスケットボールスクールとして発足。茅ヶ崎を中心に、藤沢や厚木などの中学生が所属し、浜之郷小学校や市総合体育館などで週に4回2時間の練習に汗を流している。

 3年前、クラブチームに移行。当初は3年生が少ないため結果が出せない「弱小チーム」だったという。

持ち味生かし快進撃

 県予選となるサマーチャレンジでは、1、2回戦をいずれも30点以上の差をつける快勝で16チームによるトーナメント戦に進出。勢いそのままに1回戦を突破し準々決勝に駒を進めた。

 準々決勝はBlack Devilと対戦。190cm台の選手が2人いる相手だったが「対策はしっかりできていた」と橘田直樹ヘッドコーチ。徹底したディフェンスからのチームプレーで、52対47で勝利した。

思い一つにコート駆け

 準決勝で対戦したのはBリーグ横浜ビー・コルセアーズのU15チーム。これまで「町クラブ」に敗れたことはなく、ハーバーも以前対戦した際には100点を献上したことがある強豪だ。

 この一戦に特別な思いで臨んだのがフォワードの高見蓮さん(3年)。小学生時代はハーバーのスクールに所属していた高見さんは、中学進学のタイミングで「ビー・コル」のトライアウトを受け合格した。ただ同チームでは思うように出場機会を増やせず「バスケから離れる時期もあった」という。そこでハーバーのスタッフが声を掛け、今春チームに復帰した経緯があった。

 試合ではその高見さんが大活躍。勝負所で3ポイントシュートを3本決めるなどして、第1クォーターから8点をリードし一度も逆転されることなく、63対52で勝利した。大金星の立役者となった高見さんは「古巣に勝ちたいという強い気持ちがあった。チームの仲間も過去を知っていたので、同じ思いで戦ってくれたのだと思う」と話した。

 決勝戦は11月1日、県武道館で行われた。相手は古豪のRising-K。これまで数多く対戦を重ねてきたライバルでもある。第1クォーターでは、得意のディフェンスが機能し、23対6と大きくリード。「高い身体能力と優れた判断力で勝負所に強いチームのキーマン」というガードの福永遥都さん(3年)が、29得点11リバウンドのダブルダブルの大活躍を見せ、69対52で勝利し、クラブ初となる県の頂点を手中に収めた。橘田ヘッドコーチは「よく勝ち切ってくれた」と選手を労った。

 現在クラブは、長野や山梨などへの遠征で強豪チームとの練習試合を重ね、レベルアップを図っている。本番での目標は「ベスト8」。キャプテンの長濱駈さん(3年)は「中学生最後の大会を、最高のメンバーと挑戦できることが何よりうれしい。支えてくれる感謝を忘れず、チーム一丸となって最高のプレーを出したい」と話した。

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