3月10日に関東大会に出場する大綱中学校合唱部の顧問を務める 西川 翔(つばさ)さん 横浜市在住 32歳
合唱の楽しさ 与えてあげたい
○…「名だたる強豪校がたくさん集う大会。そんな中に入っていくのだから、普通のことをしてちゃダメ」。県代表として出場する関東大会では、県大会で好成績を残した「ことばあそびうた」に動きを取り入れる。定期試験明けのブランクを払拭するための発声やリズムを合わせる猛練習に、さらなる”試練”を与えるのは、「子どもたちにも、自分が経験した良い思いをさせてあげたい」という思いから。
○…緑区出身。幼少期に地域のミュージカル団体に参加したことが、人前で歌うようになったきっかけ。「みんなに褒めてもらえた。それが嬉しくて」と振り返る。緑が丘中学校では合唱部に入り、そこで恩師に出会う。「70歳を超えてからも素晴らしい指導をされていたすごい方。本当にお世話になっています」。厳しくも愛のある指導のもとで、関東大会や東日本大会での受賞歴も。仲間と一緒に歌う楽しさもそこで味わった。
○…国立音大附属高校に進む。声楽を学び、そのまま大学でも続けた。音楽は切っても切り離せない存在に。進路を決める際も「やはり音楽に携わっていたい」「中学時代に経験した思いを今度は多くの生徒に感じてもらいたい」と、気付けば音楽教師に。母校での臨時教師を経て大綱中へ。合唱部顧問は7年目。全国大会にも2度出場した。
○…「全国には、すごい指導者がたくさんいる」。ステージを見て、その緻密さや表現から優れた指導力が想像できる。「あんな風に音を動かせるんだ…」。感動するとともに、自分なんてまだまだと思わされる。「でも、楽しくやりつつ結果が出せれば、それが最高だと思う。『クラスも部活もファミリー』が僕のスタイル」。家族のように接し、子どもたちを盛り上げていく。
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