横浜市幼稚園協会港北支部長を務める 福寿亮賢さん 高田西在住 58歳
”得意”を幼稚園教育に
○…17園が加盟する幼稚園協会港北支部。推薦により、今年4月に支部長に就任した。「港北支部の良い雰囲気を壊さず、協会の大切さを伝えていく」。コロナ禍の時の制限や入園や保育に必要な費用など、時代によって幼児教育に関することも変化してきた。移り変わる中でも、そのまま受け継ぐものと、より良くするものと軸をぶらさずに対応する。
○…光明幼稚園の園長として「泥んこになって体を動かすこと」を園の基本としている。地の利を生かして、園児たちは滑りやすい山や根っこで凹凸のある場所でも走り回って遊ぶ。体力づくりだけでなく、思いやりを育むなど「遊びながら得られるものがある」と語る。園長と実家の寺の住職の二足のわらじ。父の仕事を受け継いだ当時はわからないことばかりで現場で悩んだが、それが自身の糧になっている。
○…園長になって10年。教員免許を取得していないことに引け目を感じていたが、小学校の同級生との再会が考えを変えるきっかけに。バックギタリストとして歌手の全国ツアーに回るほどの同級生は、音楽教室を開催していた同園の卒園生。発せられた「音楽のルーツは幼稚園」という言葉に、「子どもへの音楽の種まきが自分にできること」とハッとさせられた。今では園児らに、ウクレレやエレキギター、パーカッションなどで音遊びを行う。職員や近隣の園長とバンドを組んで披露することも。
○…幼稚園協会に入り大変さも経験したが、支部長になり多くの園長と出会ったことが財産。相談に乗ってもらうこともある。就任時は「自分でいいのか」と思っていたが、「港北区の園長は親切な人ばかり。サポートしてもらっている」。これからも、自身に任された役割を全うしていく。
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