神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2024年12月3日 エリアトップへ

横浜の河川水質調査 50年目で初の全地点高評価 背景に下水道普及、市民意識変化

社会

公開:2024年12月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
生物指標を用いた水質評価結果と下水道普及率の変化(市資料から)
生物指標を用いた水質評価結果と下水道普及率の変化(市資料から)

 横浜市が行う川に生息する生物調査に基づく河川水質評価の結果が11月28日に発表され、調査を行った全41地点で「大変きれい」と「きれい」の評価となった。全地点の高評価は1973年の調査開始以来初めて。

 この「河川生物相調査」は、河川の水質調査を目的にほぼ3〜4年ごとに実施。市内を流れる鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川の6水系41地点を夏冬に調査していて、確認された生物から河川の水質を評価するため、魚類、底生動物、付着藻類、水草などの生物指標を定めている。今回発表されたのは2022年冬季、23年の夏季調査分。

 1984年調査時のデータを現在の指標で評価すると、河川の水質は「大変きれい」と「きれい」が31%だった。水質は徐々に改善され、今回初めて全調査地点で「大変きれい」と「きれい」が100%となった。

 調査を行う市環境科学研究所は「水質が改善したのは、現在ほぼ100%となっている下水道の普及が大きく影響している」と分析し、「市民や事業者の環境に対する意識が変化し、不法投棄や工場排水の垂れ流しなどが減ったことも大きい」としている。

初確認の生物も

 今回の調査では、サヨリやキチヌといった魚類7種、底生動物8種、付着藻類22種が初めて確認された。

 同研究所は「今後も市民の方々に、人間と自然の関係を自分ごととして考えてもらえるよう、啓発活動を行っていきたい」と話している。

港北区版のローカルニュース最新6

エコ、脱炭素社会考える

エコ、脱炭素社会考える

2月18日、港北地域学講座

1月16日

「地域の足」今年も運行

菊名おでかけバス

「地域の足」今年も運行

安全運転目指して出発

1月16日

新春企画で地域つながる

新春企画で地域つながる

餅つき体験に目輝かす

1月16日

横浜美術館が全館営業に

横浜美術館が全館営業に

2月から記念展

1月16日

横浜美術館が全館営業に

横浜美術館が全館営業に

2月から記念展

1月16日

9党県代表が年頭所感

9党県代表が年頭所感

経済政策などで抱負

1月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月9日0:00更新

  • 11月14日0:00更新

  • 7月4日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook