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港北区 人物風土記

公開日:2025.07.24

創立40周年を迎えたオルタナティブ館の館長を務める
戸田 美智子さん
新横浜在勤

人々が集う生きた場所に

 ○...オルタナティブ生活館の館長に就任し1年が経つ。「40年前の社会不安がある中で、自分たちで自身の生活を変えていこうと、平和で健康な生活と豊かな文化の発信拠点として建てられた」と先人たちの思いを語る。「多くの人に来てもらい、オルタ館を知ってもらいたい」。40周年の記念に、映画上映や演劇、音楽フェスなど多様なイベントを企画した。

 ○...茨城県出身。中学・高校は部活で卓球に没頭。中学時代には全国の舞台も経験した。都内の専門学校に入学し、3年からは下宿生活。学生運動が盛んだった時代を想像しながら、「連合赤軍事件などに関心があり、当時の人々の思考は今も知りたい」と語る。卒業後、東京の出版社に10年間勤務した。26歳で同じ職場の夫と結婚。鎌倉へ転居後、退職し主婦として地域タウン誌制作を手伝った。

 ○...子育て中に生活クラブ生協と出会い、添加物の少ない健康食材を適正価格で共同購入できる仕組みに魅力を感じ入会。生協活動で多くを学び、30代後半から積極的に関わるように。「地域の人たちとの"緩やかなつながり"が心地良い」とほほ笑む。地元、湘南生活クラブの理事長や大元の生活クラブ神奈川の副理事長を歴任した。

 ○...オルタ館の展望は、より多くの地域住民に利用してもらうこと。子ども向け料理教室や手頃なカルチャースクールなど多様な活動を通じ、地域に開かれた施設として認知度を高めたいと考えている。館長任期後、夫の江戸文学研究に同行し、取材を兼ねた旅行を堪能したいと語る。特に京都や奈良の寺院、史跡巡りを楽しみにしており「行き先が廃寺とか、地味なところが多いけど、なかなか奥が深いのよ」

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