綱島公園プール
２年ぶりの営業に沸く
テニスコートは廃止

営業再開した｢綱島公園プール｣(上)と訪れた地域住民

　綱島公園プール(綱島台１の１)がこのほど、２年ぶりにプール営業を再開した。設備不具合により２０２３年からプール営業を休止、昨年11月から約３ヶ月間の改修工事を経て、地域住民に親しまれる夏の施設が戻ってきた。

プール営業一本化

　同公園25ｍプールはこれまで、床板が昇降する可動床方式を採用し、夏季以外はテニスコートとして利用されていた。しかし可動床の老朽化による設備不具合で22年２月からテニスコート、翌23年夏のプール営業と相次いで営業を休止。市は同設備を維持し、再度不具合が生じた場合に改修･維持費が高額になること、復旧作業で長期の営業休止期間を要することを懸念し、昨年11月から固定床の｢専用プール化｣に向けて改修工事を行っていた。

　今回の改修では、プールの様相が大きく変化。プールの壁面や床もすべて塗り替えられ「本体の色が薄いブルーから鮮やかなコバルトブルーに変更され、水がより一層きれいに見えるようになりました」と同プール責任者の飛田敏男さん。

再開を喜ぶ声

　子ども２人を連れて訪れた父親は「休止中、夏のプールは菊名の方へ。ここは家から歩いて来られるから再開はうれしい。回数券も買いました」と営業再開を喜んでいた。初めて訪れた４歳の子を持つ母親は「とてもリーズナブル。子どもプールは大人も60円で」と料金に驚き、夏の利用を積極的に考えている様子だった。営業休止前の22年、夏の同プール利用者は８４４６人。再開した今夏も多くの人の来場が予想される。

　プールの開放基準は水温と気温の合計が48度以上であることで、入り口でその日の温度が表示される。「18年間、一度も事故や救急車の出動がないという実績を誇っています」と飛田さん。続けて「地域密着で、自然豊かな環境。ぜひ多くの方にお越しいただきたい」と話す。夏休みに入り、午前中は比較的空いている時間もあるが、午後からは利用客で賑わうことが予想される。

　期間は９月７日（日）まで毎日営業。午前９時から午後６時(遊泳は10分前まで)。利用料金は、25ｍプールは１時間１００円、子どもプールは１時間60円。回数券、割引サービスあり。ビーチボールや浮き輪、空気入れ用コンプレッサーの無料貸し出しもしている。