港北区 人物風土記
公開日:2025.08.14
大倉山地域の緑化・美化活動団体「GREEN&CLEAN大倉山」の代表を務める
三輪 善昭さん
大曽根在住 53歳
まちと心に"根"をはる
○...「ここをどうにかできないものか」。きっかけは、区役所前の植栽帯を「きれいにしたい」という思いから。ハマロード・サポーターに加入し、有志を募って活動を始めた。大倉山エリアの緑化と美化を通し、地域のつながりを生みたいと「GREEN&CLEAN(グリーンアンドクリーン)大倉山(通称グリクリ)」を発足し約2年半。「まちの緑をもっと素敵に」と力強く語る。
○...生まれも育ちも大曽根。昔から植物が好きだった。花屋に就職したのち、宿根草の奥深さに魅了される。「宿根草は変化と育つ楽しみ、一年草は華やかさとスピード」とそれぞれの魅力を語る。前職のライフスタイルショップでは店舗開発から商品構成・スタッフ管理を統括する事業部長を務めた。多忙な毎日を送る中で「自分の店を持ちたい」という思いと、実家の建て替え時期が重なり、独立を決意。2018年、地元大曽根に園芸店「PLANTED(プランテッド)」を出店した。店は妻に任せることが多く、自身は新築庭の造園設計・施工等に携わる。「仕事だけど、本当に楽しくて」と語る瞳は輝く。
○...趣味は愛猫"みーちゃん"をなでること。「高知県の保護猫で、空輸でうちに」。植物に水をあげる時間も「至福だね」としみじみ。「もはやご褒美なんだけど」と、市場調査を兼ねた園芸店巡りも欠かさない。「できれば1駅に1つあるといいんだけどね」
○...グリクリの目指すところは「まちの植物をみんなで育てること。愛着が湧いて何気なく歩いている風景がより素敵に見えるんじゃないかな」と話す。他にも近隣の環境団体とのシンポジウムを計画中。「長い道のりだけど、まずは互いの活動を覗くところから」。やりたいことは、まだたくさん。根を張る活動を着々と続ける。
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