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港北区 人物風土記

公開日:2025.08.21

令和7年度全国高等学校総合体育大会の女子七種競技で全国優勝を収めた
江口 美玲さん
菊名在住 16歳

自分に勝ち、新記録めざす

 ○...「まさか優勝できるとは」。7月末に行われた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の女子七種競技では、合計5323点の自己ベストを叩き出した。特段得意だと思っていなかった200mや砲丸投げで「想像以上の記録が出た」と意外な種目での好成績が後押しをした。「プレッシャーをかけるより、自由な気持ちで上を目指したい」と次なる高みへ向かう。

 ○...生まれも育ちも菊名。「菊名の人は、あったかくて好きです」とにっこり。幼少期から約10年間クラシックバレエを習っていたが「本気で取り組むというより、遊び感覚で」と振り返る。大綱中学校での部活選びが自身にとっての人生の転機となった。水泳、バレーボール、陸上競技の3つの部活で悩み、力を発揮できた陸上部を選んだ。「別の中学だったら違うことになっていたかも」。数ある記録を残し、高校はハードル種目の憧れの先輩を追いかけ、東海大学付属相模高等学校へ。

 ○...練習と大会の毎日。息抜きは、家族より長い時間を共にする高校陸上部の同級生と過ごす時間だ。「なんでも話します。でも最後は、陸上の話になるのをみんなで笑うんです」とあどけない表情をみせる。同じ志を持っているライバルでもあり、心の支えでもある仲間は「かけがえのない存在です」と噛みしめる。自身の性格は「負けず嫌いですかね」と分析。「陸上、向いているんじゃないかな」

 ○...目標は七種競技で高校生新記録を出すこと。「壁は高いけれど、何より自分に勝つことが一番大事」だと真剣な眼差し。現在高校2年生。将来のことについては「まだわからない」が、「陸上競技はずっと続けていきたいです」と力強く話した。

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