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公開日:2025.08.21

いの池愛護会
導水管設置工事に着手
師岡熊野神社で起工式

  • いの池(上)や令和神苑でお祓いを行う関係者ら

 師岡熊野神社「いの池」愛護会(上田三夫会長)による同神社から池へ導水管を設置する工事が始まった。同取組みは、昨年度のヨコハマ市民まち普請事業で採択された提案「いの池を中心とした地域資源循環システムの再生と維持」の内容の一つ。8月5日には同神社で起工式が行われ、池などをお祓いした。新鮮な水を池に導水することで、水質改善を図る。

 同会は、自然を保全することで、生物の多様化や豊かな自然の再生、地域の子どもたちがふるさとに愛着と誇りを持てるようにすることなどを目指し、かい掘りなどの活動を行っている。

 いの池はかつて、農業用水として活用されていた。しかし、新幹線の開通や田畑の宅地化などにより、地下水の通り道が変わり、湧き水は下水道を通り、池の水が循環しなくなったことなどが影響し、1975年頃から水質が悪化。また、池の植物プランクトンが大量に増殖すると、水面が緑色の粉をまいたような「アオコ」という現象が起き、独特な臭いが漂うことも。改善のため、流入水がほとんどないと言われるいの池に、新鮮な水を継続的に導水させる。導水管は全長約60m。地下36mからくみ上げる井戸水が流れる本殿裏手の庭園「令和神苑」のオーバーフロー水や境内に降る雨水などをいの池に導水する。

通行止め実施予定

 導水管工事に伴い25日(月)、28日(木)、29日(金)の内の2日間と9月1日(月)から5日(金)までの1日、同神社本殿といの池の間の道路(綱島第295号線)が通行止めになる予定。時間は午前9時から午後5時まで。雨天により変更する可能性あり。

 導水管のほか、環境整備(池の石垣の修復や排水口の改良、池内外の植栽)、活動掲示板の新設なども行われる。全体工事完了は11月中旬予定。

 上田会長は、「8年以上考えていたが、ようやく工事できるようになってホッとしている。地域の力で願いが叶った」と安堵の表情を浮かべた。

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