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港北区 人物風土記

公開日:2025.09.11

東京2025デフリンピック女子バレーボール日本代表として出場する
中田 美緒さん
綱島西在住 24歳

競技と仕事で子どもに夢を

 ○…聴覚に障害のある選手らが競い合う、デフリンピック女子バレーボールに出場する。今年は100周年の節目であり、日本では初開催。狙うは金メダル獲得だ。セッターとして、「試合の流れを変えたり、勝敗を左右するような責任のある立場。選手たちとアイコンタクトを取ることを意識している」と真剣な眼差しを向ける。

 ○…小学生の時はサッカーのクラブチームに所属。デフサッカー選手を夢見ていた。中学から通ったろう学校では部活の入部が必須で、バレー経験のある母と5つ上の姉の影響でバレー部に入部。当初はサッカーも続けたが、健聴者とのコミュニケーションの難しさを感じバレー一筋に。アタッカーが打ちやすい位置にトスを上げる。「人の役に立つことが好きなので、役割に合っている」とほほえむ。

 ○…葉山町出身。人と話すことや母の手料理が好きで、休日は友人と会ったり帰省したりすることが息抜き。清水建設の社員としての顔を持ち、社会人1年目に綱島西に住み始めた。「電車が通っていて、バスで川崎にも行けちゃう」とアクセスの良さに驚いた。午前5時30分に起き、7時に会社へ。練習日は午後3時まで働く。体力・精神的に疲れることがあるが、「会社の人たちが応援してくれるから頑張れる」と笑顔を見せる。

 ○…大会に向け、「日本社会を変えたい。そして、子どもたちの可能性を広げたい」と期待を寄せる。「聴覚障害は見た目では分からない。大会を通して、筆談や身振りなどの方法があることを知ってもらいたい」。また、競技と仕事の両立やデフアスリートの存在など、自身がロールモデルとなることで、「子どもたちの将来の選択肢を増やしたい」と力強く前を見る。

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