港北区 人物風土記
公開日:2025.10.09
乳がんサバイバーで「乳がん啓発運動指導士」の資格を持つ
原 こころさん
綱島東在勤 44歳
病を力に変え、再出発
○...「私のために」。誰かのためではなく、自分のためにと強調する。長らく住んでいた大倉山や綱島を中心に乳がんを経験した女性たちを繋ぐコミュニティ活動を展開中。今月のピンクリボン月間には"乳がんYOGA"の開催を控える。「経験者が集まって気持ちを共有し、次に進むきっかけの場にしたい」
○...キャリアの基盤は、故郷青森で小中高と青春を捧げた短距離走。「陸上のことを誰よりも考えていたかな」。高校卒業後は上京し「支える側になりたい」とアスレチックトレーナーの専門学校に進学。アメフトチーム等で選手のサポートに尽力した。その後、未経験だったスカッシュに本腰を入れ、都大会で優勝を収める。「"選手側"に戻りたくなって」。常に"これ"と決めた道に全力を注いできた。
○...「まさか自分が」。人生最大の試練は、40歳での乳がん発覚。真っ先に浮かんだのは2人の我が子のことだった。「居なくなっても大丈夫なようにしなきゃ」。最終的に再発リスクを避け、乳房の全摘出を決断。SNSを介して出会ったがんサバイバーの前向きさが心の支えになった。「私もこの瞬間を楽しく生きるしかない」。病床でも何かできることはないかと乳がん啓発運動指導士の資格を取得。心を助けられた分、不安を持つ人々に循環させる。もう留まっている時間はなかった。
○...現在は「何をツールにしてもいい」と得意な運動にこだわらず活動の領域を広げている。コミュニティ活動についても「同じ経験をしても気持ちは分かり合えない」という前提を大切にしつつ、参加者が「活動的になるきっかけ」となる場を提供する。自身の哲学「自分のために自分が楽しむ」を、周囲を巻き込む力に変える。
ピックアップ
意見広告・議会報告
港北区 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











