元横浜DeNAベイスターズの選手で、スポーツオーソリティ港北ニュータウン店で働く 内藤 雄太さん 仲町台在住 30歳
家族を想い「第二の人生」へ
○…スポーツ用品専門店スポーツオーソリティに「いらっしゃいませ」と大きな声が響く。その声の主は、昨年まで横浜DeNAベイスターズの外野手として活躍したプロ野球選手。今は心機一転、今年1月から同店のスタッフの一人として、市内の店舗を駆け回っている。「あいさつは基本中の基本。体育会系だった前職が生かされていますね」と笑顔を見せる。
〇…今まではグローブやスパイクなど、野球で使用する道具の知識は十分にあるつもりだった。「お客様に商品を説明する時、知識が全然足りないことを実感しました。今では使い心地はもちろん、道具の素材にも注目しています」とやりがいを話す。今まで全く経験がなかった接客業。研修を終えたばかりの新人だが、やる気は満ち溢れている。今後は野球の楽しさを子どもたちに伝える出前講座なども実施する予定。元プロ野球選手の肩書きをフルに生かし、「自分にしかできない仕事」を全うしていく。
〇…バッティングが売りで、八戸大学時代にはリーグ首位打者に輝いたこともあった。06年に社会人ドラフト3巡目で横浜ベイスターズに入団し、今後の活躍に期待をされていた選手の一人だった。昨年10月頃、来シーズンを見据えてトレーニングを重ねる中、突然の解雇通知を受けた。「信じられなかった。頭が真っ白になりました」と振り返る。プロ野球選手として存続を狙うか、一般職に就くかの選択を迫られる中、気持ちに踏ん切りをつけたきっかけは2人の子どもたちだった。「(選択は)全く後悔していません。激動の半年間でしたけどね」。家族、そして自分のための大きな決断だった。
〇…都筑区に移り住んで5年。休日は子どもと公園で散歩したり、センター南で買い物を楽しむお父さん。「都筑区はずっと住み続けたい街。小さい子も多いし、この街で野球の楽しさを伝えたい」。第二の人生はまだ始まったばかりだ。
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