区内の中小製造業者が持つ高度な技術の発信や、まちに住む子どもに町工場の魅力を伝える活動をしているのが「メイドインつづき」。その中心メンバーとして、意欲的に活動するのが(株)ミカワ精機(大熊町)の近藤芳正代表だ。
精密機械の部品や、金型、治工具の製作を行う同社は今年で創業50年。食品容器関連の成型型が主力となっており、大手コンビニエンスストアのコーヒー用紙コップの型も同社が手掛けている。
「品質第一」を掲げ、1964年に代表の父近藤恒さん(80)が港北区大曽根に「近藤製作所」として創業。その後「ミカワ精機」と改名した。近藤代表は一般企業で3年間働いた後、同社に入社。「熟練の職人さんに認めてもらえるようにひたすら勉強した」と当時を振り返る。社長に就任したのは10年前。恒さんの「品物が営業してると思え」という言葉を信念に、現在も品質第一主義の考えは変わっていない。
昨年には、「横浜型地域貢献企業」にも認定。メイドインつづきでの積極的な活動や高校生の職業体験受け入れ、地域に根ざした経営などが評価された。「日本の高度な技術を次の世代へ継承するためにも、若者に町工場の魅力を知ってもらいたい」と前を見据える。
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