「作業をしていると、子ども達に声をかけられたりして会話が生まれるのが楽しいんだよ」と笑顔を見せるのは、松本保治さん(川和町在住・79)。一本の竹から貯金箱や器、照明器具など捨てる部分を一切出さずに作品を作りだす姿は、まるで竹の魔術師。竹細工は今年から始めた趣味だが、「明日は何を作ろうかと考えて眠れなくなる夜もある」と話すほどの熱中ぶり。
少年野球チーム「川和シャークス」の創設者でもある松本さん。結成から3年目に緑区で1位に輝く活躍を見せた。以降、50年以上指導者として忙しい日々を送っていたが3年前に引退。「何かできることはないか」と考えていたところ、友人が育てていた竹を見て「竹で何か作れたら面白そう」と竹細工づくりを始めた。昔から手先が器用で、欲しいと思ったものは机や棚であっても自作していたそう。竹細工作品で一番人気は貯金箱。「子どもが無駄遣いしないように欲しい」と地域の主婦からも人気を集めている。初めの頃は制作に時間がかかったが、最近では一日で5個作れるように。「依頼主にいいねと褒められると嬉しくてたくさん作っちゃう」と満面の笑みを見せる松本さん。「本当にいい趣味になったね」と妻の順子さん。
「仲間と竹細工を作れたらいいな、子どもに教えたりしても楽しいかも」と次の目標を話す。
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