ボクシング全日本新人王（ライト級、２月６日後楽園ホール）に輝いた 栁堀 隆吾さん 花形ジム所属 緑区在住 27歳
何がなんでも勝ちにいく
○…「何がなんでも勝ちにいく。積極的に攻め、強い気持ちで相手にぶつかっていく」。そう臨んだボクシング全日本新人王決定戦（ライト級）で見事に３対０の判定で勝利した。２度目の挑戦で悲願の頂点に輝いた。池辺町の花形ボクシングジムで週６日練習に取り組む。同ジムでは初の全日本新人王。モットーは「練習も、本番同様に全て本気でやる」。その先に見据えるのは世界チャンピオン。「多くの人たちにボクシングに興味を持ってもらい、応援してもらえたら」
○…テレビで見た格闘技に憧れはあったものの、ボクシングを始めたのは高校３年生の夏頃。ハンドボール部を引退後、時間に余裕ができたタイミングで目に飛び込んできた雑誌のボクシング特集。「やってみたい」という心の底から湧き出た純粋な感情が大きな一歩を踏み出させた。
○…日本体育大学時代には、海外で経験も積んでみたいとオーストラリアへ１年間留学。「人生で、何がしたいのか」。体育教諭など様々な将来の選択肢があるなかで、留学中の多くの選手との出会いがプロへの道に進む覚悟を固めさせてくれたという。２０１８年６月にプロデビュー。17歳の時に抱いた「世界で戦ってやるんだ」という熱い思いは、今も変わらずに燃え続けてる。
○…ジムはもちろん、家族らの温かい応援に感謝の言葉を口にする。母親の作る栄養満点でボリュームたっぷりの手作り弁当がエネルギーの源だ。鶴見川沿いをランニングするのが日課。頭の中では、試合のイメージトレーニングをしているそう。決めたことは達成するまでやり遂げないと気が済まない性格。多くの人たちに支えられながら、自身が決めた目標への一本道にまい進していく。
