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公開日:2026.11.04

荏田南中 武田大和さん 空手で全国、関東の2冠に

  • 2つの大会で優勝した武田さん

    2つの大会で優勝した武田さん

 琉球少林流空手道 月心会 センター南支部に所属する、荏田南中学校2年の武田大和さん(14、荏田南在住)が今年、空手の腕前を競う大会で立て続けに優勝の栄冠を手にしている。8月に横浜市内で開催された第29回全国空手道選手権大会、10月に東京都内で開催された第124回関東空手道選手権大会にそれぞれ出場し、いずれも組手の中学2・3年男子部門で優勝に輝いた。

 同部門には今回、全国大会に27人、関東大会に11人が出場。「2本先取で勝利」などのルールで、各選手が鎬を削った。

雪辱果たす

 武田さんは小6で全国大会に初出場。しかし「2回戦で敗退して、ものすごく悔しかった」と振り返る。雪辱を誓い、自身にとって2度目の全国大会に臨んだ。

 特に印象深い試合は準決勝。自分より体格の大きい、熊本県の選手と対峙した。「試合開始直後に受けた蹴りがものすごい威力だった」。臨機応変に相手と距離を取って戦うよう意識したほか、スピードで相手を上回り、見事2本先取。「ここまで強い人と戦ったのは初めてだったので、今までにない達成感があった」と語る。

 決勝戦では大阪府の選手と対戦。武田さんは、得意とする「至近距離でのフックやボディーブロー」などを駆使して熱戦を繰り広げ、判定までもつれ込んだ試合を制した。これが自身初の全国優勝。「ずっと目標だったので、すごくうれしかった」と武田さん。応援に来ていた家族の声援も、栄冠をつかむ力となった。

6度目の王座

 武田さんは小学生のときの3連覇を含め、関東大会ですでに5度の優勝を手にしていた。10月の関東大会は決勝戦で、「蹴りをくらわせても下がらず、前に、前に、と出てくるタイプ」という、東京都の選手と対戦した。

 緊迫感のある攻防が続く中、延長戦で武田さんが放った右足での蹴りが勝利を呼び込み、関東での自身6度目となる王座を勝ち取った。「安心した。ただ、これはまた連覇していくための通過点」。王者は冷静に、心の内をそう語った。

父とジャッキー・チェン 

 武田さんが同支部で空手を習い始めたのは小1の頃。きっかけは自宅で父と観たジャッキー・チェン主演の映画だった。目まぐるしい武術の応酬や、息もつかせぬ華麗なアクションに「カッコいい!自分も強くなりたい」と心を奪われた。その後、自ら空手の稽古を志願。父と一緒に月心会に入門した。

 荏田南中学校に進学した後は空手だけでなく、祖父も父も経験していたという剣道への興味から剣道部に入部。空手で身に付けた、体の重心の乗せ方などが剣道にも生かされているという。入部後めきめきと成長し、10月からは部長を任されている。

 空手での次なる目標は「来年の夏に仙台で開かれる全国大会に出場し、組手で2連覇、『型』でも優勝すること」。一層強い自分を求め、武の道を極める挑戦の日々は続く。

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