都筑区 人物風土記
公開日:2023.09.28
GYU-SHA MARKETの会場となる豊住曲硝子の代表取締役を務める
豊住 雅章さん
川和町在勤 50歳
工場を地域交流の場に
○…数年前に、工場入口付近にあった大きな炉を取り壊した。「広いスペースが空いたので、何かに活用できないかと思って」。川和町駅周辺は現在、土地区画整理事業が進んでおり、新住民も増えている。「新しい人を含めた地域交流で、川和町を盛り上げたい」とイベント開催を決めた。「レトロな雰囲気は作るのが難しい」と、撮影に使われることもある同工場。「貸し出せるので、地域の人にもっと使ってもらえれば」
○…工場が今の場所に移転したのは、バブルの兆しがあった1985年。毎日、車3台で配達に出るほど忙しかった。牛舎だった建物の改装をする間もなく、気づけば今も50年ほど前の面影が残る。少年時代は都筑区外に住んでいたが、「ゴールデンウィークなど休みも親父は仕事で、よくここに来て弟と遊んでいた」と懐かしむ。
○…2018年から区役所のものづくり支援事業「メイドインつづき」に参画。「異業種と交流ができると思って参加した。同年代の社長も多くて刺激がある」。「ガラスでこういうことできる?」と相談されたり、逆に違う分野について相談したり。年に数回、商業施設などで行うワークショップも、異業種と協力してできたこと。「組み合わせて、何か新しいものができれば面白い」
○…祖父が創業した硝子工場を21歳から手伝い始め、曲げ硝子の技術を学んだ。「不器用ではなかったし、なんとなく流れで」と笑う。父親が病気になり、社長になったのはコロナ禍の真っ最中。受注が激減していたが、辞めようとは思わなかった。現在、技術を要する曲げ硝子を作る主だった企業は全国で10社以下だという。会社を受け継いだからには、「できる限り続けていきたいね」と話した。
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