都筑区 社会
公開日:2025.10.09
若者も被害に
「偽の警察官に注意」
生活安全課・橋本紘課長
さまざまな手口で金品をだまし取る特殊詐欺。都筑区内では9月21日時点で13件、総額約1億5000万円の被害が発生している。卑劣な犯罪を防ぐため、日々取り締まりや注意喚起などを行う、生活安全課の橋本紘課長に、被害に遭わないための注意点を聞いた。
――主な犯行手口は?
「警察官をかたる人物が、金銭を要求する手口が急増しています。はじめに電話で『○○さん名義の口座が詐欺の犯行に使われている』と告げ、SNSの登録を促します。その後、SNSで偽の警察手帳と逮捕状を提示し、金銭をだまし取ります。また、着信画面に実在する警察本部や警察署の電話番号を表示させる、なりすまし電話番号にも注意が必要です」
――対策方法はある?
「まず、警察官はSNSで警察手帳や逮捕状を提示することはありません。犯人からの電話に出ないため、留守番電話や迷惑電話防止機能の設置も有効です。また、なりすまし電話番号の恐れがあるので、表示された番号が警察の電話番号であっても、安易に信用しないこと。電話が掛かってきた際は、相手の所属・氏名・連絡先を聞き、一度電話を切って掛けなおすことで対策を図れます」
――最近の傾向は?
「20代から90代まで、幅広い世代が被害に遭っています。最近はスマホから電話が掛かってくることが多く、若者から高齢者までターゲットになり得ます。また、SNSを使った投資詐欺やロマンス詐欺も増加傾向にあり、都筑区内でも被害が出ています。これらの被害を防止するため、犯罪抑止対策室のX(エックス)で特殊詐欺等犯罪に関する情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください」
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