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公開日:2026.03.26

伝統と革新が共鳴する「横浜川和の里」完成
土地区画整理事業が成した郊外型コンパクトシティ

  • 施行途中の川和町駅西地区の様子

    施行途中の川和町駅西地区の様子

  • 伝統と革新が共鳴する「横浜川和の里」完成 (写真2)

  • まちづくりアワード授賞式

    まちづくりアワード授賞式

  • フォルテ横浜川和町のキーテナント「ベルク」(オープン初日の様子)

    フォルテ横浜川和町のキーテナント「ベルク」(オープン初日の様子)

  • 佐々田区長(右)に事業完了の報告をする岩澤さん(左)

    佐々田区長(右)に事業完了の報告をする岩澤さん(左)

  • 伝統と革新が共鳴する「横浜川和の里」完成 (写真6)

  • 伝統と革新が共鳴する「横浜川和の里」完成 (写真7)

 土地区画整理事業による開発が進む川和町に1月、新しいマンション2棟が完成。「川和町駅」設置の要望から数えて32年にわたり続いてきた川和町駅周辺のまちづくりの全貌が姿を現した。かつては都筑郡の政治・経済の中心地だった川和町で進められた、区画整理組合の設置から計画的土地利用によるコンパクトシティの完成に至るまでの道程を改めて振り返る。

鉄道開業が契機土地利用の転換

 かつて都筑郡の政治・経済の中枢として郡役所や町役場が置かれた川和町駅周辺は、長らく良好な農地と宅地、事業所が混在する活力ある地域だった。

 しかし、1972(昭和47)年の区役所庁舎移転を皮切りに主要な公共施設が次々と転出し、かつての行政中心地としての役割は次第に失われていった。74(昭和49)年以降、周辺の港北ニュータウン建設により急速な宅地化が進むなか、川和地区は大規模な開発から取り残されていた。

 この停滞した状況を劇的に変えたのが、2008(平成20)年3月30日の横浜市営地下鉄グリーンライン(高速鉄道4号線)の開通と、川和町駅の開業である。

 公共交通の利便性が飛躍的に向上したことで、駅直結の立地特性を活かした「コンパクトシティ」具現化へのポテンシャルが一気に顕在化した。駅開業を契機としたまちづくりを望む地権者の意向は高く、計画的かつ効率的な土地利用による集約型都市構造への転換を目指す動きが本格化した。

リーダーシップで導いた全員合意型「集約換地」

 『横浜川和の里』と名付けられたこの新しい街の誕生において、特筆すべきは当時の理事長である岩澤伸夫さんを中心とした「川和町駅周辺西地区土地区画整理組合」の圧倒的なリーダーシップと結束力である。同地区は約7・3haという比較的小規模な面積ながら、土地の筆数が約120筆と非常に多く、個別の土地利用を優先すれば狭小な宅地が乱立し、事業の成立そのものが困難になるリスクを孕んでいた。

 この課題に対し、組合は全員合意型の「申出による集約換地」という極めて難度の高い手法を選択。地権者組織の発足当初から、横浜市のコーディネーター派遣による勉強会や先進地視察を2年間にわたって積み重ね、地権者の理解を深めていった。その結果、全筆を元の位置ではなく別の場所へ配置する「飛び換地」を大前提とした全員申出による集約換地を実現した。

 さらに、組合設立と同時に株式会社フジタを一括業務代行者として選定し、技術力と資金力を確保した点も合理的かつ迅速な判断であった。理事長の強い牽引力のもと、全組合員が「永く住む×暮らしを愉しむ=まちを育てる」というコンセプトを共有し、一貫したデザインコードに基づいたまちづくりを推進したのである。この卓越した合意形成プロセスと都市基盤整備の功績は高く評価され、2023(令和5)年には国土交通省より「まちづくりアワード(功労部門)」を受賞するに至っている。

人口増加と多機能が融合新たな生活拠点の創出

 土地区画整理事業の結果、駅周辺には多様な世代が安全かつ快適に暮らせる良好な住環境が創出された。大街区化された土地には、地権者の土地活用として共同売却事業や等価交換事業などの手法を用いて、大手デベロッパーによる大規模な分譲マンションが、土地区画整理事業により創出された保留地には、賃貸住宅、シニア向け分譲マンションが次々と立ち上がった。2026年1月までに最後の2棟が完成。これにより、計画人口約1600人を擁する活気ある住宅地へと変貌を遂げている。

 また駅前の商業街区(1万1368平方メートル)には、共同借地事業により商業・サービス施設が集約配置され、スーパーマーケットなどの生活利便施設が住民の暮らしを支えている。駅直結のペデストリアンデッキの改善や歩行者ネットワークの整備に加え、公園や調整池といった防災機能が確保されたことで、利便性と豊かな自然環境が調和する都市空間が完成した。

行政、組合、民間一体の先進的まちづくり結実

 最後のマンション完成から約1カ月半後の3月11日。岩澤さんは都筑区役所を訪れ、事業の完了を佐々田賢一区長に報告した。

 刊行記念誌を見ながら、事業に至るまでの経緯や地権者らの思いなどを聞いた佐々田区長は、「合意形成には様々なご苦労があったと思いますが、これだけの短期間で成し遂げられたのは、かつて中心地だった川和を『復活させたい』という思いがあったからこそだと思います」と労いの言葉をかけた。また「様変わりした今の川和町が故郷になる新しい人が増えることで、希望と期待を持てる街になることは行政としても本当にありがたい」と謝辞を述べた。

 『横浜川和の里』は、単なる宅地造成の枠を超え、土地活用事業までを視野に入れたトータルコーディネートにより、持続可能な郊外部の生活拠点としての地位を確立した。伝統ある川和の地に刻まれた新しい歴史は行政、組合、民間企業が一体となった先進的なまちづくりの結実である。

横浜川和の里

横浜市川和町

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