左近山特別支援学校(吉田良直校長)で11月15日、開校記念式典が開かれた。児童生徒が運営役も担い、校章や校歌も披露。保護者や来賓らとともに開校からの約7カ月を振り返り、改めて開校を祝った。
今年4月に開校した同校。旧左近山第二小学校の校舎を改修・増築して整備され、肢体不自由などの障害がある小学1年から高校3年までを対象としている。
4月の入学式では校章と校歌がない状況だったが、この半年で両方とも完成。式典は両方を披露する機会にもなり、児童生徒や教諭をはじめ、保護者、国会・県議会・市会議員、地域・行政関係者などが出席した。
当日は司会進行などの運営役も児童生徒らが手分けして担当した。亀尾日向子さん(14)による「開式のことば」から始まり、吉田校長や来賓のあいさつが続き、約7カ月間の学校の様子も紹介。入学式や遠足、修学旅行などの行事を中心に、児童生徒や教諭の言葉と写真で振り返った。
「開式のことば」を担当した亀尾さんは「とても緊張したけど、ちゃんと言えて達成感があった」。司会を務めた安田翔さん(16)は「開校は1回しかないことなので光栄だと思った。皆さんにも褒めていただきうれしかった」と話した。
校章、校歌に地域の力
同校の校章のデザインは吉野雄一さん、校歌の作曲は三島亜紀子さんがそれぞれ担当。2人は区内在住で現在の左近山小学校の校章、校歌も手掛けた。
校章は「学校の子どもたちと、たくさんの人たちが、手をとりあって支え合う学校を目指していこう」という意味が込めれている。一方、校歌は「子どもから大人まで皆が歌えるイメージ」で作曲され、児童生徒や保護者、教職員らが作詞。式典では生徒により歌詞が紹介され、三島さんの伴奏で披露された。
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